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技術書の中ににじみ出てくる筆者の声

 私がこれまで書いてきた本は、技術・工学のある分野を本質をはずさないように解りやすく噛み砕くことを目的にしています。したがって、筆者の考えを前面に出して「世に問う」というものではなく、現時点での学問的な成果なり技術的な常識に踏まえた内容で書くようにしています。材料ではなく料理の仕方が勝負どころなのです。
 それでも、やはり言いたいことは出てくるのです。たとえば、「超音波技術 基礎のきそ」では、超音波の定義に関するところと、超音波の性質を語るときには周波数ではなくて波長に注目すべき、という考え。これは本の中にもぐりこませました。「破壊工学 基礎のきそ」も「非破壊検査 基礎のきそ」も「破壊の科学」も程度の差こそあれ、そのような要素があります。声高には主張していませんので、普通は気づかずに通り過ぎてもらって一向に構わないのです。本の本筋の目的はそこにはないからです。
 これまで、私が出した本には直接か間接かはともかくとして、感想評価を寄せていただいています。その中に、私がもぐりこませたところ、工夫したところに気づいて感想を寄せてくれる方が、少なくとも1名はいらっしゃいました。筆者としては、深いところで会話が成り立ったようでうれしくなります。

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 「破壊の科学」は、物語を読んでいるようだとの感想を何人かの人からいただきました。筆に筆者の呼吸が伝わってもかまわない、という書き方をしていたことをそのように読んでいただけているのでしょう。
 筆者の個人的な想いなどは「はじめに」や「あとがき」だけに、それも本文の内容に即した限定的な記述にとどめています。昨日たまたまのぞいたTwitterで、こんなつぶやきを見つけました。

「借りてきた技術書にこんなこと書いてあったんだが…著者に何があったんだろ… 」

P7kjy

 UNIXのプログラミングを解説した本のようです。確かに面白い。自身の体験ではないとしたら、相当のテクニシャンだと思います。これこそ、しかめっ面からふと我に返る本当の「コーヒーブレイク」といえるかもしれません。まぁでも、私にはとても怖くて書けません(笑)。

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コメント

このUNIXプログラム解説書のコメント、コーヒーブレイクだとしたら、そのコーヒーは間違いなくブラックですな。

投稿: SUBAL | 2012年4月24日 (火) 08時06分

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