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ガラスの中の結晶

 ガラスは非結晶(アモルファス)になっています。これは、融点から冷却する過程で結晶の核が生まれて成長する温度がありますが、この温度帯を早く通り抜けることによって生まれます。
 陶器や磁器の表面は、釉薬によってガラス化されており、これにより美しい光沢が生み出されるだけではなく吸水をブロックする役目を果たしています。
 陶器や磁器の表面のガラスの中に結晶をつくる技法があります。私の陶芸の師匠である、故坂東陶光先生は、この技法の先駆者でした。これは陶光作のお湯呑みです。

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 なかなか上品で良いでしょう。陶光先生の窯は雪炎窯と名づけられて、赤熱の炎の中で白く輝く雪の結晶を出現させたかったのだと思います。

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 天然のガラスである黒曜石にも、中に結晶が入ることがあるようです。黒曜石は流紋岩の溶岩が噴出するとき、海底火山などの条件で水中で急冷されることで生まれます。
 大きな塊の内部であるとか、比較的ゆっくり冷やされる条件化では一部結晶化することもあるようです。その中で、黒地に白色斑点状の結晶質部分を含んでいるものは、見た目が吹雪を連想させることから「スノーフレークオブシディアン」と呼ばれるようです。こちらこちらの写真。大きさかたち、様々のようですが、黒の中に浮かび上がる白い結晶は魅力的です。
 結晶になると散乱して白く見えるのかというと、必ずしもそうではなくて、耐熱ガラス(ほとんど熱膨張をしない)は結晶化させた石英ガラスですが、透明です。たとえば、石油ストーブに使われている耐熱ガラス。

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透明にしながら結晶化させる技術があるようです。
ガラスの世界も、なかなかに面白いなぁ。

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おかげさまで1位をどうやら維持しています

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