« 「破壊の科学」目次と本の寄贈 | トップページ | 装飾美の極致 吐き気がする美しさ »

「破壊工学 基礎のきそ」増刷と読者からのメール

 今日日刊工業新聞社から封書が届いて、「絵とき 破壊工学 基礎のきそ」の増刷が決まったとのことでした。

 2009年に初版を出して、昨年6月に最初の増刷がありました。これで3刷り目となります。昨年増刷になった時に、担当をしてくれているベテランの編集者の方が「この調子だと毎年増刷になりそれが何年か続く」という読みを教えてくれました。とりあえず、その読み通りになっているようです。

 1回の増刷が500冊です。この1年間で500冊売れたことになります。全国どこかで毎日1冊以上2日に3冊程度のペースで売れていることになります。このようなニッチな分野の本としては売れているといえるのでしょう。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

 これまで出した本の中では、この本が読者からの問い合わせ質問が多いといえます。反響といえるのでしょう。その中で、きちんとした自己紹介のある問い合わせは、疲労破壊に関係したところになっています。

 私が書く本は、技術内容をその本質を外さないように気を付けながら、初心者にわかりやすく噛み砕くことを心がけています。ですからその分野を勉強している人にとっては、本当にわかっているかどうかは別にして「どこかで聞いたことがある」となるはずです。新たなことを書くというよりは、初心者にとっての障壁を取り除くことに視点があるのです。

 それでも、本を書く以上は何か所か類書にはないポイントをこっそり挿入しています。初心者であってもNewman-Rajuの解まで行き着くこと、さらにParis則とその積分をEXCELやパソコンソフトの力を借りたとしても疲労亀裂進展の仕方としてイメージできるところまで持っていくこと、ここに大きな労力を割きました。現場で構造物や機械部品の破損に直面して、なんとかその法則性を理解したいと考えた人が、この部分に着目してくれることは、筆者としてはわが意を得たりなのです。

 材料を選択するとき、強度だけではなく靱性に配慮することが必要ということがこの本の言いたいことの第1とすれば、破壊靱性を考える破壊力学では疲労破壊はどのように扱われるのかその基本を知ってほしいというのが、第2のポイントでした。

 簡潔にわかりやすくするために多少無理をしているところもありますから、いくつかご批判もあることは承知しています。でもまぁ、それでも一定の役割は果たしているといってもよいのではないでしょうか。

Img_0587
 写真は今日自転車で散歩(散チャリ?)に行って見つけた野辺の花です。ピンクのはサクラ草でしょうが、白いのは夏雪草ですかね。元気のよいコントラストが目を引きました。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
おかげさまで1位に復帰していますが・・・はやくも危ないかな?

|

« 「破壊の科学」目次と本の寄贈 | トップページ | 装飾美の極致 吐き気がする美しさ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/54844400

この記事へのトラックバック一覧です: 「破壊工学 基礎のきそ」増刷と読者からのメール:

« 「破壊の科学」目次と本の寄贈 | トップページ | 装飾美の極致 吐き気がする美しさ »