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屋根の美 直線的曲線の美しさ

 今回は予約した飛行機の出発時間までの短い時間を利用して、江戸初期の五重塔を2つ見学してきました。実際に行ってみると、文献を読んだり写真を見たりするのとはずいぶん違います。五重塔では空気感あるいは空間感といったものと一緒に味わえました。

 そのものを見るには、目的のところまでの移動はできるだけスローなほうがよいというのも最近の実感です。近くにあるもので、オオ!と心動かされるものに出会える機会が多くなりそうです。

 今回は、伝統工法で建てられた構造物の屋根の美しさです。

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 これは、法華経寺の参道にある門(中山参道山門)です。このお寺の建物は全体として直線的で、直線の力強さが出ていますが、端部が微妙にせりあがっています。

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 こちらは、同じ法華経寺境内にある、大祖師堂です。趣は同じです。大型旅客機の翼のように見えてきます。

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 今回乗った飛行機です。私はこのアングルの翼が好きで、空いていれば後方席中ごろを取ります。

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 上野では、これですかね。

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 上野東照宮にあった神楽殿です。御神楽が奉納されたのでしょう。端部が曲がっているというよりは、全体が直線に近い曲線になっています。まるで鶴のようです。

 それにしてもこの建物、細い柱に重そうな屋根、しかも壁は四方のうち奥の一方だけ。耐震性は低そうです。

 鶴といえば、上野の五重塔近くには丹頂鶴がいました。

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 かつては日本中にいたようですが、今は生息地は釧路湿原周辺に限られているようです。釧路育ちですから、懐かしい。

Dscn0867 これは、法華経寺の参道にあったお店、雑貨屋さんです。対面販売のタバコ屋なんてしばらく見ていませんでした。すこしかったるい感じのちょっと口の悪いタバコ屋のおばちゃんが出てきそうです。雪印の冷蔵庫なんていったい何年使っているんだか。まさしく昭和レトロです。

 で、面白いのはひさし、ひさしのカーブです。夏は強い日差しを遮り、ちょっとした雨でも商品が濡れないように軒から出ています。このカーブ、味がありますね。緩いカテナリーカーブに見えます。このひさしをどのように支えているのか、この観点から五重塔や門・御堂などの伝統工法の作りを見ていくと、興味と話は尽きないことになります。まったく世の中面白いことが多いわ!!

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まだ1位ですが・・・

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