« 法華経寺の五重塔 | トップページ | 屋根の美 直線的曲線の美しさ »

動物園に帰属する五重塔

 次に私のプロフィールを書く機会があったら、趣味の欄は「五重塔」にしようかと思うぐらいはまっています。

 千葉県市川市にある法華経寺五重塔を見学してから、京成線に乗って上野に向かいました。上野にある五重塔を見に行くためです。この五重塔、上野東照宮のすぐそばにありますから、東照宮に行けば見れるのかと田舎者は思ってしまうのですが、そうではないのです。

Dscn0858
 東照宮の参道を歩いていくと、確かに地図どおり右手に五重塔が見えるのですが、3m程度はありそうな鉄柵の向こうに、木々の枝と葉の間から垣間見えるという感じなのです。五重塔は上野動物園の敷地内にあって、見るためには動物園に入らなければならないのです。

 やむなく動物を見るためではなく五重塔を見るために600円で入場券を買って入りました。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

Dscn0891
 事前の期待値以上の美しさですね。よく五重塔を形容して「凍れる音楽」と言われますが、質の良い交響詩という感じがします。屋根は瓦で渋い黒、木材は朱色に塗られ、軒の部材のエンドが黄色く塗られています。この黄色が夕日を受けて輝くように見えました。重厚な屋根が低音を響かせれば、そのすぐ下で小太鼓が小刻みなリズムを打つ。

 来歴を読むと、この五重塔は東照宮のものとして1631年(寛永8年)に建造されたけれど1639年(寛永19年)に火事で焼失、同年に再建されたものが現在まで残っている。明治になって寛永寺に譲渡されたけれど、1958年(昭和33年)に寛永寺から東京都に寄付されたとのことです。明治政府の仏教と神道を分離する政策によっておそらく寛永寺に帰属し、たぶん上野寛永寺の規模が縮小していく中で、管理が難しくなって東京都に寄付されたのでしょう。五重塔が博物館とか美術館に所属するのならわかりますが、動物園というのはねぇ。地理的な事情てやつなんですかね。

 なんか出戻りの美しい娘さんが実家に入れてもらえなくて、隣の公共施設に預けられていると見えて、ちょっと切ない感じです。

Dscn0897
 このショット、お気に入りです。木々に囲まれて姿勢正しく天に向かい音楽を奏でる古風で凛とした美しい女性、それを少し離れた場所から異国の人に囁くように解説する黒い鋼の角パイプ。まるで姫を護る騎士(ナイト)でしょう。さすがに芸術の森上野と思わせるおしゃれな演出だと思いませんか。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
まだ1位ですが・・・

|

« 法華経寺の五重塔 | トップページ | 屋根の美 直線的曲線の美しさ »

五重塔」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/55070110

この記事へのトラックバック一覧です: 動物園に帰属する五重塔:

« 法華経寺の五重塔 | トップページ | 屋根の美 直線的曲線の美しさ »