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ムシトリなでしこ

 散チャリに出かけました。空き地にムシトリナデシコが群生していました。

Img_0755 苫小牧市で毎年7月ごろにこのように空き地を埋め尽くすように咲きます。30年前に苫小牧に来た時、造成されて工場がまだ建っていない空き地に咲く花を見つけました。

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 この花、なぜか火山灰地のような養分がほとんどないような土地に生えています。しばらくすると別の植物が生えてきます。他の植物が育たないような土地に生えて、土地に有機養分を残して消えていく、そんなことを繰り返している花です。江戸時代に観賞用としてヨーロッパから輸入された帰化植物とのことです。

 誰も知っている人がいない苫小牧市に来て、住居を探し職を探すことから始めた当時の私は、なんだかこの花がひどくいとおしくなって写真を撮っていたものです。

Img_0760

 大型のホームセンター(DIY)の駐車場の金網沿いに咲くムシトリナデシコです。忘れ去られて錆びついたボルトとの対比が面白いな、と思いました。

 花を取り上げたら、万葉集の歌を探すことにしました。

 江戸時代に来た帰化植物ですから万葉集には登場しませんが、なでしこ(撫子)なら。撫子は、大和撫子といわれるように日本女性の象徴になっている花です。万葉集にも26首歌われているとのことです。その中から。

見わたせば、向ひの野辺の、なでしこの、散らまく惜しも、雨な降りそね

私の解釈

見渡せば雨が降っている、向かいの野辺に咲く撫子が散ってしまう、なんということだ

撫子が可憐で美しい女性の象徴と考えれば、移ろいゆく季節の中で散っていく花を見送る無常感が漂う歌だと聴こえます。

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コメント

 きれいな花ですね。初めて拝見しました。30年前、SUBALさんの気持ちをこの花はずっと目撃していたのでしょう。小生も同じく25年前、誰も知らない当地に来ました。格闘の連続ですが花、山など変わらない支援をしてくれています。

投稿: ネタオコシ | 2012年7月 7日 (土) 09時33分

ネタオコシ さん

コメントありがとうございます。苦しいときにふと見上げた空、山、海、路傍の小さな石や花、自分を取り戻して元気をもらえますよね。7月のムシトリなでしこは私の人生に寄り添う花です。ブログ記事で気持ちが共有できるのは、ちょっとうれしいです。月並みですが、お互い頑張りましょう。

投稿: SUBAL | 2012年7月 7日 (土) 10時21分

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