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薔薇と恋と万葉集

 我が家の庭のツル薔薇も、ようやく咲き始めました。

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 この薔薇は、つれあい殿との婚約時代に縁日で買って庭に植えたものです。毎年小さいけれど可憐な花をたくさん咲かせます。

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 バラの花、たぶん女性に人気のある花なのでしょう。女心を読むのが不得意で洒落た口説き文句など思い浮かばない無粋な男は、ついつい定番のバラに頼ってしまうのです。

 高校2年生のときだったか、バス通学でときどき一緒になった隣の高校の可愛い女子生徒の家に突然バラの花を持って行ったことがありました。その前に話をしたのは、バス停で一言二言だけでした。今から考えるとそれでいきなり家に行くなんて、ようやったよな・・・と思います。それでもバラ作戦が功を奏して、それから1年余りお付き合いをしました。

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 NHK火曜日のドラマ10「はつ恋」(来週が最終回)をみています。最近のドラマは面白くなくてほとんど見ていません。このドラマも面白いかといわれると微妙です。それでも、どこか古い記憶の皮をひっかいて青臭く苦いものが出てくるような切なさをくすぐられるところがあります。

 薔薇は、棘の部分も含めて恋を象徴する花だと思います。私らの年代では加藤登紀子の「百万本のバラの花」。いろいろなバージョンがあるようですが、YOUTUBEにあったJAZZバージョンがこちら

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 万葉集の時代の日本にもバラはあったようですから、色恋沙汰の歌に詠まれているのだろうと思いきや、意外とないのですね。万葉の時代には、バラは「うまら」と呼ばれていたとのことです。そのうまらが登場する歌がこちら。

道の辺の うまらの末に 延ほ豆の からまる君を 別れか行かむ 

防人(国境警備に派遣される兵士)が任地に赴くときに、つかえていた主君の幼い若君が「行ってくれるな」と絡みつく様子を、道端のバラの枝に絡みつく豆かずらの弦に見立てて(バラには棘があるからほどきにくいですわね)、別れのつらさを歌っているのだそうです。

「君」を恋人と解釈して、恋人と別れがたい心情を歌ったという解釈もあるようですが、この時代の「君」は男・主君をさすとのことで、成立しないようです。色恋ではないのです。

それにしても、万葉集の中での薔薇の位置は低いですね。花ではなく棘のある枝、それも豆のつるが絡みついてしまった厄介者としての登場しかありません。多くの花が、恋の象徴として、たくさん詠まれているのにこの薔薇の花への無関心はどうしたことなのでしょう。

その辺の事情がちょっと気になりました。

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2位です

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