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絶対音感と周波数範囲

 『「絶対音感」とは、ある音を聞いたときに、ほかの音と比べなくてもラやドといった音名が瞬時にわかる能力である。』(最相葉月著「絶対音感」新潮文庫)

 どうも自分の娘が絶対音感(abuslute pitch)を持っているらしいことがわかって、どの程度のことができるのか聞いてみました。

 自然界の音を聴いて、音符のどこの音かがすぐにわかるとのことです。先日442Hzの音叉の音を聴いてラ音(A)であると言い当てました。絶対音感があるといえるでしょう。

 アンサンブルやオーケストラの音を聴いて、それぞれのパーツを楽譜に落とせるのだそうです。「耳コピ」というようです。

 「耳コピ」は、耳で聞いた音楽を楽譜を見ずに演奏することもさしていて、そのような動画がYouTubeにたくさんアップされています。これは、昔私がバイオリンをやっていた時代にはやれていたことです。メロディーが記憶できれば、自然に手は動きました。

 でも、私には絶対音感はありませんから、変調した→音が全体にシフトしたものになります。どこかの音と一緒に楽器を鳴らして聴き比べて、合わせる作業が必要です。

 娘の場合、聴いただけで五線譜のどこにある音なのか、楽譜が思い浮かぶのだそうです。

さらに、たくさん同時に聞こえる音の中から、これはベースの音、これはフルートの音、これはバイオリン・・・とパートごとに聞き分けることができるようです。

 すでに150曲ぐらいの曲を採譜しているようです。原曲と採譜してシンセサイザーで再現したものを聴きました。今どきのアップテンポの曲で、とてもついていけませんでした。えっ!この音を一つ一つ聞き分けるの?!!という感じです。

親ばかのそしりをあえて覚悟していえば、わが娘ながらすごいな、と思うわけです。

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 私が興味があるのは、聞き分けられる音の高さの範囲です。娘に聞いてみると3オクターブ強の範囲のようです。

Abusolute_pitch
 周波数にすると、220~2100Hzの範囲。可聴音範囲のおよそ100分の1といえます。可聴音の範囲(20~20000Hz)を仮に平均音律でカバーするとすると、ピアノ鍵盤にして120鍵に相当します。娘が聞き分けられる範囲は40鍵ですから、およそ3分の1です。これは半音階が、周波数では2^(1/12)の等比数列になっているからで、3分の1はいわば対数感覚です。

 グランドピアノの鍵盤数は88、娘がカバーしている範囲は40、それでは半分弱というところです。

この範囲が広いのか狭いのか、そもそも絶対音感と呼ばれる能力をもった人がどの程度いるのか、私にはわかりません。

 娘の人生を楽しく豊かなものにしてくれるツールになってくれればというのは、まぁ親心でしょう。

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