« 「ヤングの2重スリット実験」ソフトウエア公開 | トップページ | レトロな工場とビートルズ »

電子の波動性と「世界で最も美しい10の科学実験」

 光が波であるという実験的証明は、200年以上前にトマス・ヤングによって「二重スリット実験装置」を使って行われました。この前のブログ記事。この実験によって、数百年にわたって続けられてきた「光は波か粒子か?」という論争に決着がつきました。

 ところが、20世紀に入って光を照射することで電子が金属から飛び出してくる光電効果を詳細に調べることによって、光が粒子としての性質があることがわかりました。アインシタインの光量子仮説とともに、量子力学の扉が開かれたのです。

 ところがもう一つのどんでん返し、粒子と思われていた電子が波としての性質があることが明らかになってきました。

 これを、非の打ちどころのない実験によって証明したのが、日本の外村彰(とのむら・あきら)氏(日立製作所フェロー)たちのグループでした。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

 高圧電子顕微鏡を使い、1個ずつの発射された電子(これ自体がすごいこと)が「二重スリット」を通過することで、電子検出器のスクリーンに波が作る干渉縞を作ったのです。外村プロジェクトのHP

 この実験は、ロバート・P・クリス著「世界でもっとも美しい10の科学実験」に、ヤングの実験など歴史的科学実験とともに、10番目として収録されています。

YouTubeにこの実験の意味を簡単に説明するアニメーションがありました。

 その外村氏が今年の5月に亡くなっていたことを知りました(こちら)。ノーベル賞級だと思うのですが…。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
更新をしていなかったのでズリズリ後退

|

« 「ヤングの2重スリット実験」ソフトウエア公開 | トップページ | レトロな工場とビートルズ »

科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/55969985

この記事へのトラックバック一覧です: 電子の波動性と「世界で最も美しい10の科学実験」:

« 「ヤングの2重スリット実験」ソフトウエア公開 | トップページ | レトロな工場とビートルズ »