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東京駅のお化粧とアート

 東京駅には、ガイドさんが旗を持って案内する団体観光客もいるほどの観光スポットになっているようです。

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 面白いのは、建造物に関する案内看板があったことです。

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 これは擬石(Artificial stone)についての説明です。セメントと石灰に花崗岩粉末を入れて、花崗岩のように見せかける左官仕上げ技法によって作られているということです。

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 窓のあいだにある柱のように見える部分がその擬石。遠目にはセメントとしか見えませんけれどね。
 1回の帯形もそうだということで・・・。
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 よく見ると本物の石と擬石のつなぎ目になっている部分がありました。

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 すこしアップにしてみると。

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 本物の石が割れてしまったのかな?その部分は手抜きの擬石?

 次に化粧レンガ。

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 ほうほう、なるほど。創建時は、構造体をなすレンガの表面に化粧レンガが貼っていたわけだ。一気に剥がれ落ちることを防止するために、クラック(亀裂)は直線的に進みやすい性質を考えて、奥行でジグザグになるように、15mm(五分)と45mm(一寸五分)の厚みの化粧レンガが使われていたんだ。

 再建に使われた化粧レンガは15mmだけ。多分中の構造体はレンガではなくて、鉄筋コンクリートでしょうね。レンガ造りではなくて、鉄筋コンクリート造りのレンガ化粧仕上げ。

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 よく見ると、仕上げが粗いところや、目印の番号の消し忘れも見受けられます。手作業感を見せるためにあえて残したのかな?

 お化粧といえば、洗面所。2階のステーションホテル側のトイレの洗面所は、高級感がありました。

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 本物の大理石なのかなぁ?

 擬石は英語ではArtificial stone。アートなんですね。花崗岩の偽物というと、安物・悪もの感がありますが、アートやそれを言い換えて「左官仕上げ技法」というと、どことなく「すごい」感が出てくるから不思議です。技術の多くは模倣・模造・偽造から始まると言って良いと思います。現在では伝統工芸品として高値で取引される青磁の技法も、「玉(ぎょく)」(極上の翡翠の玉)を模倣した人工物をつくるところから生まれています。

 女性の化粧も、アートですね。化粧した女性も東京駅もあまりクローズアップで見ないほうが情緒的には良いかもしれません(*^m^)。

 それにしても、私が感心したのは、ステンレス板に写真をプリントする技術(アート)です。多分エッチングだと思うのですが、実に繊細ですよね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

面白い記事をありがとう。
Artificialは単に「人工の」という意味ではないでしょうか。対応語はNatural「天然の」で。

投稿: 宇宙用心棒 | 2012年11月22日 (木) 23時59分

宇宙用心棒 さん コメントありがとうございました。

Artificialの意味はおっしゃるように「人工の」という意味です。同時にartの派生語でもありますね。「人工」の前提には人間の行為としての術(すべ:art)が前提としてある。しかし、これをアートと日本語にすると意味の広がりというよりは価値観の断絶がありそうだ、そんなところにおもしろさを感じて記事にしましたが、筆力の無さでうまく表現できていないかもしれませんねヾ(;□;)э。

投稿: SUBAL | 2012年11月23日 (金) 10時03分

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