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冬将軍の到来と送電線鉄塔の倒壊(@室蘭)

 昨日北海道は大荒れでした。苫小牧市も雪になり、今日道路はアイスバーンになっています。

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苫小牧はまだ良い方で、室蘭では送電線の鉄塔が倒れて五万世帯の大停電が起きているようです。

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 YOMIURI ONLINEより(元写真の提供は北海道電力)

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 トラス構造の鉄塔が風で倒れるんだァ・・・。骨組みだけの構造で、風が通り抜けて風圧には強い構造のハズなのですがね。

 送電線鉄塔は平均風速40mに耐えるように設計されているようです。昨日は瞬間風速およそ40mが記録されています。最大瞬間風速は平均風速の1.5倍程度ありますから、確かに強かったとはいえ、昨日の風は鉄塔が倒れるほどではなかったと思われます。もちろん局地的に強い風がすく可能性もありますけれど。

 ただ、設計計算というものは、材料や施工が標準的なばらつきの範囲に入っていることが前提になっているわけで、それから外れる要因があれば、計算は成り立たなくなります。

 まだ冬の始まりだから良かったものの、厳寒の冬に長期間の停電が起きたら死者が出ることになるでしょう。

 平成14年10月1日、折からの台風21号の風によって茨城県潮来市と鹿島市で東京電力の送電線鉄塔10基が倒壊する事故がありました。この事故報告書がこちらにあります。

 事故報告書によれば、No.22鉄塔の基礎が浮き上がり倒れたことで連鎖的に10基の鉄塔が倒れたとのことです。井筒基礎に施工されるクラウドが不十分で設計時に期待された強度がなかったことが原因とされています。

 室蘭で倒れた鉄塔に関して言えば、湿った雪が付着して重くなり、また風が当たる面積が大きくなったなどということも考えられます。ただ、この現象は雪国であれば当然想定されるべき範囲です。

 復旧作業が終わった後に、原因の調査がなされるものと思います。今回の原因はなんであれ、経年劣化・腐食問題は、設計計算の想定を覆しかねない深刻な問題として検討されなければならないと、私は思います。

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