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『三つのX』鉄筋コンクリート柱のせん断破壊と航空機

 正月3が日は、元旦の初詣で体が冷え切ってしまい頭痛もあり気分がすぐれませんでした。でももう大丈夫。

 面白い事ってあるんですね。先ほど郵便物が届きました。先日『建設柔剛論争』を送っていただいた著者の南出氏にお礼のメールを差し上げたら、もう2冊出したものがあるから送りますということで、送っていただいたものです。

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 南出孝一著『三つのX -北大建築工学科旧第二講座せん断耐力研究史』と日本コンクリート工学協会北海道支部コンクリートひび割れ対策研究会『ひび割れ対策の限界』の二冊です。

 『三つのX』は、サブタイトル通り、北大建築工学科旧第二講座の大野和男博士を中心とした、鉄筋コンクリート構造のせん断耐力と破壊機構の研究史をまとめたものです。

 正直、専門外の私に読めるかなと思いましたが、少なくとも前半は読めそうです。関東大震災後の柔剛論争の話からはじまっています。

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 それでも、ちゃんと読むには、それなりの時間を取ってまじめに読まなければならないでしょう。

 関東大震災で日本工業倶楽部のビルに現れたX型のき裂、ほとんど取り上げられることが無かったこのき裂が、1952年十勝沖地震で北海道釧路市の市役所庁舎に現れたのだそうです。それが1968年の十勝沖地震で国立八戸高専と三沢商業高校でも現れた。

 この本で写真を見たのですが、この旧釧路市役所庁舎は記憶にあります。しばらく取り壊されなかったのでしょう。幣舞橋‐ローターリから出世坂を登ったところですね。1968年の十勝沖地震は、高校2年生。鶴ケ岱の弓道場で弓道の練習をしていました。高体連だったかな?

 X型に現れるき裂のせん断破壊のメカニズムを解明する研究だったようです。

 この辺までなら、なるほどそういう研究をしていたのか・・・ということなのですが、この大野和男博士、戦前は中島飛行機に勤めていて、戦闘機の構造設計をしていたのだそうです。そして、ネ20を搭載した『橘花』の設計チームのひとりだったということです。

 航空機構造と鉄筋コンクリート構造の共通性についての記述もあります。

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 何を隠そう私は、ネ20マニアです。3GCDなどを作って遊んでいます。特に永野治氏を中心とした、開発物語が好きです。漠然とですけれど、機体の方も急ピッチで設計製作した人がいるはずなんだよな・・・と思っていました。

 戦後の日本の技術の源流をたどると、かなりの確率で戦前戦中の航空機技術に行きつくんですよね。非破壊検査や超音波探傷の大先生や先輩も、航空機技術にかかわった人が意外なほどいらっしゃいます。

 放浪をするような遊牧民のような勉強をしていたら、『橘花』『ネ20』に行きついた・・・分かってもらえるかなぁ・・・森をさまよっていたら大河の源流の湧水を見つけたような、そんなワクワク感を覚えたのです。

 世の中、面白いことが多いわ(◎´∀`)ノ

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