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今度の本は『五重塔の科学』

 本の執筆をしていました。来月発刊予定です。タイトルは『おもしろサイエンス 五重塔の科学』(日刊工業新聞社)です。

 現在日本には、明治維新以前に建てられ屋外にある五重塔が22塔あります。その中には建立から1300年以上になる世界最古の木造建築物である法隆寺五重塔も含まれます。

 五重塔は、歴史的に台風で倒れたり火災で焼け落ちた例はあるものの、地震で倒壊した記録はないのです。

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 古くからなぜ五重塔は地震に強いのか、関心がもたれていました。関東大震災後の復興の過程では、歴史に残る『柔剛論争』が、建築学会の重鎮たちと海軍の一技術者との間で繰り広げられました。その中で、五重塔をどう評価するかは重要なテーマのひとつでした。

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 五重塔とはそもそもなんなのか、どのような構造になっているのかから説き起こします。

五重塔の耐震性について様々な仮説を紹介し、それらが科学的な調査や実験・研究によってどのように実証されどのように否定されているのかを解説します。

 〇〇の科学というと、すっきり謎を科学的に解き明かす・・・というイメージがあるかもしれません。しかし今回のはテーマについて言うと、まだよくわかっていないのです。教科書の途中に?があると、巻末には必ず答が書いてありますね。しかしこの本では、最後の答えは書いていません。だってまだ科学的には分からないのですから。分からないから科学と技術は面白いよね・・・そんな本です。

 最終章では、どこか五重塔の影がちらつく、五重塔の匂いがする建築物を取り上げています。その中のひとつが東京スカイツリーです。

 私が書くのですから、もちろん建築学の専門書ではありません。「どうして五重塔は地震で壊れないの?」、壊れる壊れないにかかわる技術者として以前から関心を持っていたことを、中学生や高校生でも読める内容でまとめた本です。

 でも、本当のことを内緒で(笑)告白すると、五重塔が好きなんですよね。同じような形をしているけれどそれぞれに美しい。知れば知るほど謎が深まる。魅力的なんです。そんな私の本です。

一部のネット本屋では予約の受付が開始されています。7net  e-hon

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