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多感な時代の経験 @息子の卒業式で

 昨日苫小牧高専の卒業式に行ってきました。息子(二男)の卒業式でした。 

Graduation_ceremony

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 15歳から20歳までの5年間、当たり前だけれど毎日通っていました。学校で何があったのか私はほとんど知りません。取り立てて訊くこともしませんでした。自分の高校時代を振り返っても、親には多くを語りませんでしたからね。背筋を伸ばして卒業証書を受け取っているところを見ると、素直に過程を全うしたことは分かります。

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 ロボコンをやりたくて高専に入った彼でした。派手な活躍はしていませんでしたが、部(ロボテク)の仲間からの色紙には、多くの人から超音波センサを使った制御回路を作った功績が讃えられていました。超音波かぁ・・・・。

 卒業式でいいなぁ、と思ったのは精皆勤賞の発表。彼が所属した電気電子科は精皆勤合わせると半数を超えているように見えました。出席率というのは、教育の充実のひとつの指標になると思います。息子は、高熱を押して登校したものの昼に熱を測ったら40度を超えていたのでドクターストップ、午後早退したのが1回あって精勤賞でした。

 15歳から20歳、ハイティーンと呼ばれる時代。もっと多感な時代と呼ばれます。苫小牧高専の第1期卒業生で、現在東北大学教授の板谷謹悟氏は、この多感な時代の学びの重要性を、母校への寄稿文で述べています(こちら)。

 「標準となる硝酸銀溶液の濃度の滴定法による決定、沈殿のろ過方法、沈殿となる塩化銀の光による分解、等々細部にわたる注意事項を実験途中、沢山言われました。(中略)この実験は、私達に感動を与え、今でもこうして思い出す、一生忘れられない習得した基礎化学技術というか、私自身の化学者としての基本となっている要素に成ったんですね。」

 今では大学3年で便利になった機械を使って行い実験、ベーシックな措置を使って多感な時代に行う時代に実験との違いを述べています。功成り名を遂げた方の話は説得力がありますね。でもこういうことは、普通の人でも多少は経験しているのではないでしょうか。

 私でいえば、高校時代に教わった現代国語の太田先生、日本史を教わった大平先生、微積分を教わった佐藤先生の授業が印象に残っています。物理の先生は???なんだろう・・・という感じでしたがね。

 板谷謹悟氏が述べている初年度の限られた予算の中で、機器を用意しご自身の専門外にもかかわらず「硝酸銀溶液を用いた塩素イオンの定量分析」実験を徹底的に行った森田修吾先生は、私もよく知っている方です。化学は教わりませんでしたが、シルクロードと古代仏教については教わりました。「シルクロード遥か」に書かれているあたりです。

 このことが無ければ、「五重塔の科学」は生まれませんでした。

 息子にとってのこの5年間が、どのようなものだったのか、親は詳細を知らなくてよいのだと思います。この経験がかけがえのないものになるか否かは、実はその経験そのものにあるのではなく、今後彼が何かを貫こうとして奮闘したとき、自然と支えになり結果として自覚されていくのだと思うからです。

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