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テクノセンターでPT(Penetrant Testing)

  昨日は、苫小牧市テクノセンターに行ってPT(浸透探傷試験:通称カラーチェックもしくはダイチェック)を行ってきました。

 苫小牧市テクノセンターは、苫小牧市柏原32番地6、ウトナイ湖の東側、苫東工業団地の中にあります。

Img_1968

 テクノセンターの周りには、タンポポに似たオレンジ色の花がたくさん咲いていました。

Img_1967

 名前は知りません。外来種かなぁ?この日は駐車場に車がたくさん止まっており、来場者も多くにぎわっていました。(付記:FBで教え子N君からの情報で、この花の名前はコウリンタンポポであることが分かりました)

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 航空専門学校の教員時代から、主にSEM(走査型電子顕微鏡)でお世話になっていました。

 フリーランスになった今、格安の料金でこの施設を使わせてもらえるのは、本当に貴重です。私は、わたしのラボとして今後もっと頻繁に活用させていただこうと考えています。

 この日は某部品(詳しくは書けません)の溶接部のPTをやりに行きました。とあるメーカーのとある研究の過程で、部材に疲労割れが発生しているか否かの確認、でした。

 まず最初に、PTの前準備として、分解のための治具を作成しました。

Dscn1854

 治具制作に良いと思われた水道配管用の白ソケットの端面を旋盤を使ってフラットにします。ここまで順調。

 その後、切込みを入れて完成。

Img_1972

 いざ使おうと思ったら、切込みを入れたために内径が縮んでしまい、うまくフィットしません゚゚(´O`)°゚。アチャー、予想できた失敗だよな。内径30㎜のパイプ、なかなかなかったんだよな。でもなんで、もう1個買っておかなかったんだ。

 どうしようか考えていると、機械加工の職員の方が来て「どうしたんですか?」。

 説明すると、「切込みを入れる前に内径を旋盤で広げておくんだよな・・・(ごもっともですハイ)」と渋い顔をして、私からソケットを取り上げて旋盤のチャックにセットを試みます。

 剛性が不足していてやはりだめです。次に別の治具を持ち出してきましたが、ワークの形状からこれもダメ。その職員の方は、うーんと少し首をかしげながら、近くにあった万力とハンマーだけを使い、分解してしまいました。6カ所の分解に3分かかりませんでした。

 下手な考え休むに似たり。まぁ、日記には「いくつかの試行錯誤の結果、治具を使わずにシンプルな方法で分解できることが分かった」と書いておくことにします(笑)。

 PTに使った道具です。 

Pt

 刷毛と言いながら、その実極細の筆であることが一つのミソです。探傷剤は、タセト。

 先日タセトの親会社であった日本油脂の関係者と探傷剤について話す機会がありました。探傷剤としての性能の話とは別に、競合他社(マークテックと栄進科学)に比べて「商品のデザインセンスが一番野暮ったいんだよな」という話で一同同意でした(笑)。野暮なパッケージも嫌いではありません。

 探傷の方は、通常の方法ではコントラストが悪くなって判別が難しいことが分かりました。そこでイレギュラーなテクニックを試してみたところ、ほぼ予想されたところにきず指示模様が現れました。

 部品の形状が分かるような写真は公開できないので、現像剤を取り除いて実体顕微鏡でのぞいた写真を。

Pti503

 部品形状がやや複雑なのに加えて、顕微鏡観察&撮影技術が未熟なので、曇天の日に8000m上空の飛行機から狭い谷間の小川を撮ったような写真ですが、分かりますかね。

 今回のは、某企業の技術者との個人的な付き合いで、その研究のお手伝いをしているのですが、なかなかに面白いですね。私の経験値が、またひとつふたつ積み上がっています。

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