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ついにWikipediaからも消えた『自然の中の黄金比』説

 8年前に『自然の中の黄金比』のページを作ったころは、自然の中にある黄金比=美の基準=神の比という俗説が蔓延していました。噂話ならまだしも、中学や高校の授業に取り入れられたり、高名な数学者が論文を書いたりテレビで解説をしたりしていました。

 自然の中の黄金比としてよく例証に出されていたのがオウムガイでした。対数らせんを測る定規のようなソフトウエア「Spiral」を作って検証した結果をまとめたのが、先のページでした。

Gr

 簡単に言うと、オウムガイの対数らせんと黄金矩形に見られる対数らせんは別物。自然の中にユークリッドが定義した外中比に近いものはめったにない、外中比は神秘の比でもなく黄金の衣もまとってもいない、ということです。

Goldenratio

 当時のWikipediaには、「自然の中に黄金比はたくさんある」という説明がオウムガイの写真とともに掲載されていました。わたしが、その記述を穏やかに書き変えたら、削除されました。その顛末はこちら

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 久しぶりにWikipediaの黄金比のページをのぞいてみたら、オウムガイの写真とともに「自然の中に黄金比」説が消えていました。そのかわり「自然界にも現れ、植物の葉の並び方や巻き貝の中にも見付けることができるといった主張がある。」と「主張のひとつ」になっていました。

8年かかったか・・・という印象です。Wikipediaは相変わらず「文献」の提示を求めています。「本」になっていれば、それでよしという感じです。

1.3<1.618という不等式が正しいかどうかそのものずばりの「文献」を提示しなければならないのは、いかにもなんだかと思うのですがね。

 このブログでもはじめのころしつこく取り上げてきました。いま読み返してみると、このページ「黄金比 調べること」のコメント欄なんかは、とても面白いですね。

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