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Boeing 787 Dreamliner 搭乗記 その1 霧の中のDreamFlight

 昨日(7月4日)岡山空港から羽田までBoeing 787 Dreamlinerに乗りました。2011年の就航から1年半経っていますから、今さらなんだと言われればそれまでなんですがね。私にとっては思い入れが深い飛行機です。

 1992年(平成4年)に日本航空専門学校の教員になって、非破壊検査教育を担当することになりました。当時は磁粉探傷(MT)と浸透探傷(PT)の設備があり、この2つの部門の教育から始めました。

 当時(今もですが)、航空機の非破壊検査で多用されているのは、渦電流探傷(ET)です。ただ次世代航空機の材料としてCFRP(Carbon-Fiber-Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)になっていくとすれば、その非破壊検査には超音波探傷(UT)が主流になる時代が来ることは明らかでした。そう考えて、勤務先に提案し超音波探傷教育を立ち上げることにしました。

 紆余曲折がありながらも、たくさんの方の援助やアドバイスを得て何とか立ち上げることができ、軌道に乗せることもできました。

 787は、CFRPを大幅に採用し、主翼をはじめ35%を日本の企業が製造しています。その超音波探傷部門にたくさんの教え子が従事しているのです。ぜひとも早く乗って見たかったのですが、なかなかチャンスが得られませんでした。

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 この日岡山空港は雲が低く立ち込めていて、視界不良。到着便が着陸できない時間があったようです。9時55分発の便に乗るため、岡山空港にはおよそ1時間前に到着しましたが、羽田からの便はまだ着陸していませんでした。チェックインも手続きをして、手荷物検査を受けて、出発ロビーに入ったころ、搭乗機が到着しました。

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 青空のもと搭乗したかったけれど、発達した梅雨前線の影響で深い霧の中です。残念だなと思いましたが、787の現状を象徴していて、面白いコンディションかなと考え直しました。 

 席は翼がよく見えるところを選びました。

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繊細で美しいカーブです。鍛錬されたバレリーナの指先のような・・・。

 でも、塗装されていますから、見た目からは翼の素材がアルミニウム合金なのかCFRPなのかは区別つきません。素材や非破壊検査の技術は見た目にはわからないものなんだなぁ・・・わかりきったことを改めて確認しました。

 地上の翼のカーブと空中で揚力を発生しているときのカーブは微妙に異なります。空気を切り裂き、下からの揚力を受けてしなる翼のカーブのある種の緊張感が私は好きです。

 乗ってしまえば、まぁちょっと新しい感じはするものの、旅客機のキャビンはキャビンです。パット見た目、心動かすものはありません。

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 およそ20年の歳月を振り返りながら、自分の歴史をひと時肯定しながら、教え子たちの目に見えない努力を想像しながら、DreamFlightを楽しむことにしました。

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