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ソフトウエアと著作権についての学習ノート

 最近ある雑誌の編集者という方から、メールが届いて雑誌掲載論文中に私が描いた3DCGを使わせてほしいということでした。時々こういうのがあります。丁寧なメールで、論文も添付されていました。

 こういう依頼は、基本的に承認しています。でも驚いたのは、画像中に先方の書き込みがされていたのです。引用は出典を明らかにすることと、加工しないことが原則です。悪気はなさそうでしたから、画像への書き込みはやめること、出典を明記することを条件に引用は承認しました。

 でもね、出版物を発行して販売するところが著作権の基本を知らないなんてね、冷蔵庫の扱い方を知らない魚屋さんみたいなものですよ。あんまり言えないけれど、ほかにもえっと驚くことが最近私の周りで起きているんです。

 著作権について勉強してみました。

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 一口に著作権と言っても、その中身にはいくつかあります。

 まずベーシックな知識は、こちらが参考になります。

著作者にはどんな権利がある?

 著作権には、「著作者人格権と著作権(財産権)」がある。なるほど、なるほど。著作者人格権は譲渡できない一方、財産権としての著作権はその一部又は全部を譲渡できる。

 私は、何冊か本を書いていますが、原稿を書いて出版社に渡します。出版社は、原稿を本のかたちにして印刷して販売します。その際契約書を交わしますが、その契約は「複製権」「頒布権」を出版社側に渡すことです。

 原稿を本にして、何部印刷するか、価格はいくらにするかどのように宣伝をするかについては、出版社側の権利になります。その対価として、印刷部数×販売単価に一定の割合を掛けた金額を著作者は出版社から印税として受け取ります。私の場合は、10%です。仮に売れ残っても、倉庫に眠り最終的に裁断されて廃棄されたとしても、いったん支払われた印税を戻すことはありません。売り上げに対する報酬ではなく、あくまで複製権の譲渡だからです。

 ここには、ダイジェスト版や翻訳版を承諾なしに作る権利(翻訳権・翻案権)は含まれていません。

 ソフトウエアの著作権をめぐるトラブルには、この翻案権が問題になるケースがあるようです。

著作権の譲渡を求められた場合の対処について・・ 

 うーん、翻案権を含めた全著作権を譲渡してしまうと、譲渡後に私がそのソースコードを改変して別のアプリケーションソフトを作った場合、私自身が著作権の侵害になりかねないのか・・・・。それはたまらんなぁ・・・。

 これまで、文章で対価をもらったことはありますが、ソフトウエアではありません。あのソフトウエアも含めてです。

 今後そのようなケースが出てきたら、注意をしなければなりません。

 自分の作ったもので、そのソースを使えなくなるなんてことは、絶対に嫌ですね(キリッ!!)。

 たとえば、超音波ビームを表示するソフト。

Ubeam

 これをベースにして、次のフェイズドアレイのソフトを作っていますからね。

Pabeam

 こういうことができなくなるのは、たまりません。ソースコードの蓄積は、カネには変えられない財産なんです。

 もちろん数億円の札束を積まれたら、コロッと態度を変えるかもしれませんが…。そんなことはありえないか(笑)。

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