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関数電卓今昔物語

 30数年前に非破壊検査を勉強し始めたときに買いました、「関数電卓」。当時驚くほど安くなったと言われて買った値段が2万円。安月給の身にはこたえる出費でした。今は1000円台の前半でも買えるようです。

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 超音波探傷を勉強する上では、とりあえずのところ三角関数と対数指数が計算できれば用は足ります。私の電卓(上の写真)は5年ほど前に買いましたが、2400円ぐらいの値段だったと記憶しています。

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 超音波探傷の講習時には「関数電卓必携」になります。ただ問題は、講習に来るまで関数電卓を使ったことが無い、という方がおられるのです。しょうがないので、初心者コースでは関数電卓のキー入力手順を教えます。

 そこで厄介なのは、古いタイプの関数電卓、45×cos(69)を計算するのに「69」「cos」「=」「×」「45」「=」と入力しなければならない電卓を持参する方がおられることです。二通りの方法を教えなければなりません。二通り教えても、実は歴史的にいくつかのバージョンがあり、おまけに「CASIO」と「SHARP」が出てくると、お手上げです。ここは電卓教室ではない\(*`∧´)/、と叫びたくなるのをぐっとこらえます(p_q*)。

 数式通り入力の電卓が普及しても、旧型の電卓を持参する人が10数%程度から一向に減りません。あるとき、ふと思って質問してみました。「この電卓、職場の先輩、50歳代以上の人から借りてきていませんか?」

 「はいその通りです」これまで訊いたなかで例外はありませんでした。

 その電卓の保持者は、若いときに高価な買い物として関数電卓を購入したはずです。そして技術屋としての長い年月の中で、たくさんの計算をこれを使って行ってきたはずです。彼にとっては、思い入れのある貴重なものであるに違いありません。でも今の若い人に引き継ぐものではないと思います。

 「超音波探傷を勉強する気なら、1000円や2000円の自己投資を惜しむな!!」そう言ってやりましょうよ。

 彼から引き継ぐものは、古いタイプの関数電卓ではないはずです。

 などという話を超音波仲間としていたら、いまスマホのアプリで無料版の関数電卓があるとのこと。私はiPadですが、早速ダウンロードしてみました。

Img_2605

 十分ですね。う~ン!時代は変わる。

 5~8万円もするスマホを持ちながら、なけなしの金で買って長い間大切に使っているオールドエンジニアの電卓を借用するなどというケチなことはするなよ。そう言いたいですね。

 今度から、講習で古いタイプの電卓を持って使えていない人には、このアプリをダウンロードさせて使ってもらう手がありそうです。ただ、資格試験の会場では使えませんけれどね。

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コメント

こんにちは。僕もandroidスマホにインストールしてあり、現場で使ってます。この頃は手描き認識が良くなって、手描き計算アプリもスゴイのがあります。

投稿: niwatadumi | 2013年10月26日 (土) 11時24分

niwatadumiさん

そうですよね。スマホが普及した時点で、電卓の時代は終わったと言えるでしょう。電話・カメラ機能付きの携帯電話・スマホ持ち込み禁止の現場と資格試験会場だけで細々と生き残る?


「手描き計算アプリ」これ息子に教えられて私も入れています。

投稿: SUBAL | 2013年10月26日 (土) 12時45分

アハハハ(第二段)
私もまさに10年前、当時40歳後半くらい?のオールドエンジニアから古い関数電卓をもらいました。
しかし接触は悪いし液晶はきたないしで、結局いまのSUBALさんと全く同じ電卓を買い換えました。
今はそんなアプリがあるのですね。
私もダウンロードしてみます。

投稿: ニコニコ | 2013年12月 8日 (日) 23時20分

ニコニコ さん

駄目だよな、おじさんエンジニア。「電卓ぐらい自分で買え!」と言い切らなくちゃ、甘やかしてはいかんよ(笑)。
でも、オールドファッション電卓もあと20年ぐらいあとには、骨董品としての価値が出てくるかもしれませんよ。そのためには、動態保存と取説があると価値が上がるかもしれません。

投稿: SUBAL | 2013年12月 9日 (月) 00時36分

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