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日本のジェットエンジンメーカー

 日本にジェットエンジンのメーカーがあるということは、意外に知られていません。高校の進路担当の先生たちと話していても知らない人の方が多かったです。

 世界屈指のジェットエンジンメーカーと言えば、GE・Pratt & Whitney・Rolls-Royceということになるでしょう。GEとPratt & Whitneyは航空機業界を圧倒的にリードする米国の会社、Rolls-Royceはジェットエンジンを発明したフランク・ホイットルの母国である英国の会社です。

 屈指を英語でいうと、one of the best。指を折って数えるのだから5つかな、ということで5つ上げるとすると、日本のIHIが入ってきます。

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 航空専門学校の教員時代に、学科の責任者になって、ジェットエンジンに関する国家資格の取得を目標とするというコンセプトを作って努力しました。そのころにお願いして「IHIジェットエンジン講座」を毎年開いていただくなど、IHIさんにはたいへんお世話になりました。たくさんの卒業生も就職して元気で働いています。 

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 これは、学生が紙で作ったV2500のモデルです。これローターが回るんですよね。これを作る過程でも、IHIさんには資料の提供など支援をいただきました。

 エンジンを教える教員はいたのですが、私もエンジンの材料を教える関係で、ジェットエンジンについて勉強しました。

 その過程で知ったのが、終戦間際1945年8月7日千葉県木更津で初飛行に成功した日本初のジェットエンジン「ネ20」の開発物語です。以来、すっかり「ネ20」フェチになってしまいました。

 航空機産業といった場合に、機体の製造はもちろんのこと、エンジンの設計製造も大きなフィールドになります。この分野の成長も期待したいところです。

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コメント

> すっかり「ネ20」フェチ
ぷぷぷー。職場で思わず吹いてしまいました。

私は以前運良くIHI田無工場の博物館で現物を見たことがあります。
この個体はノースロップ工科大から永久貸与ってことらしいのですが、日本に現存する経緯は相当イワクツキらしいですね。
赴任先で休日に古いプラモデル屋に行った時、柱と棚の隙間に「ネ20-橘花」というトンでもないキットがありました。
即買いかと思い箱を開けてみたら実にチャチなキットで、しかも解説書の方がずっと豪華。
更にエンジンより橘花機体の方が小さいという極めてマニアックな一品でしたが3500円。トテモトテモでございました。
残念ながら半年後にもう一度行ったら店内改装で、このキットを探し出すことは出来ませんでした。
この紙のV2500はすばらしい。
モデル化する時にはどのレベルまでは実体を省略するかが考えどころと思いますが、これは実にすっきりと良く出来ていると思います。しかもローターが回るって!
作った学生には単位にオマケ付けてあげたいです。

投稿: 誰やねんっ20号! | 2014年1月30日 (木) 11時06分

誰やねんっ20号!さん

 プロフィールを書かなければならない場合、趣味欄に本当は「ネ20」と書きたいのだけれど、誰もわかってもらえないだろうし、「初期型のジェットエンジン」と書いたら、顔をのぞかれて、「頭がいかれた変態おやじ」と思われるのも癪だから控えているのです。
 
 ネ20のプラモデルも持っています。実物は、田無で2回、昭島で1回、航空宇宙博で2回見ています。チャンスがあれば、米国スミソニアンにも行きたいのです。

 V2500のモデル、良いでしょう。コンプレッサ・ブレードやタービン・ブレードは1枚1枚手で埋め込まれています。ファンブレードを同寸法・同じカーブのものを作るための工夫、ローターの芯がぶれない工夫などなど、たくさんのアイデアと根気強い制作プロセスの結晶なんです。

 制作した学生は「血の小便が出た」と言っていました。狂っているともいえるほど何かに打ち込んで、成し遂げるマニアックな学生が結構いましたね。そんな学生に制作過程では渋い顔をして、辛口な評価を言って部屋を立ち去る・・・楽しい日々でした(笑)。

投稿: SUBAL | 2014年1月30日 (木) 11時56分

こんにちは。
ネ20ですが、航空祭で展示してあったのを見た事があります、下総だったかな? 溶接箇所が目立つ本体で、恐らく素材の溶接は苦労されたのではと感じました。
それにしてもジェットエンジンに詳しい方のHPというのは初めて目にしました。
私は単なる飛行機好きですが、最近は尖閣に絡む中国の圧力に危機感を覚えるひとりとして国産の次世代戦闘機を早急に完成できないものかと思っていました。
ネットや書籍でもジェットエンジンに関する情報が少なく、どんな状況かがほとんど不明です。

宜しければ少し教えて下さい。
ジェットエンジンは材料技術、燃焼技術、流体力学等の集大成ですが、日本はその環境が十分整っていると思っていますが、なかなか世界レベルには至らない要因は何でしょうか?
現代戦闘機用エンジンは小型ハイパワーが求められますが、ステルス実験機心神に搭載されるXF5はF22のF119-PW-100に比べて出力は1/3程度です。
ネットでは欧米メーカーの特許でがんじがらめの領域なので、思うように作れないという話も有りました、中国の様に特許を殆ど無視して作れば同程度のモノは作れる力はあるとか言う人もいます。
別の意見では、経験値が重要で、その為には開発費をもっと多くかけて大規模に取り組まないと無理だと言う人もいます。
実際には何が難しいのでしょうか?

投稿: まっしい | 2014年4月26日 (土) 21時52分

まっしい さん

コメントありがとうございます。

世界レベルと言っても、日本のIHIの上を行くのはGEとP&Wとロールスロイスぐらいですからね。
寡占状態と言ってよいのでしょう。

私はJEの開発に携わったわけではありませんから、詳しいことは分かりません。

2つの意見を紹介されましたが、私の考えはどちらかというと後者の意見に近いですかね。

特許等でがんじがらめなのは、航空機や航空意用エンジンだけの話ではないでしょう。

航空機エンジンを新たに作り出すというのは、膨大な時間と手間と費用が掛かるようです。
気の遠くなるほどのトライアンドエラーの積み重ねの上に技術が成り立っています。これを支える経営戦略と資金力が必要だと思います。
土光さんがいなければ、今のIHI航空宇宙事業本部はなかったでしょう。

桁違いの財力を持っているトヨタ自動車ですら、予備実験段階で2人のエンジニアが命を落として撤退しましたからね。

その意味でも昨年12月、HONDAのHF120型式認定取得はビッグニュースだと思うのですが、なぜかマスコミではほとんど報じられていません。
こんなところも開発の道を険しくしている要因のひとつだと思います。

でも、そんな中でも地道にコツコツ頑張っているエンジニアたちがいる、その努力の成果が陽の目を見る時がきっと来る、そう信じて応援していきましょう。

投稿: SUBAL | 2014年4月27日 (日) 00時23分

 それにしても安来というところは色々と伝説的話がある。これは戦時中、日本海軍が開発したネ-20という国産初のジェットエンジンの話なのだが、ドイツから伝えられた少ない情報から悪戦苦闘をして開発したという話で、どこかアニメ映画「宇宙戦艦ヤマト」を髣髴させる話だが。そこになんとかという博士が登場して新合金を開発して開発の頓挫を救ったということだ。
 つまりネ-20とは20世紀における根国最高傑作の発明だったといわんばかりのネーミングに思えてなりません。

投稿: ナリケン鋼 | 2014年6月28日 (土) 05時49分

 ナリケン鋼さん コメントありがとうございます。

 優れているものを自分の興味ある事項に引き寄せてみたいという気持ちは分からんではないですが、ネ20の開発に「宇宙戦艦戦艦ヤマト」は全く関係ありませんし、新合金が開発されたわけでもありません。
むしろ希少合金元素を手に入れることが難しくなった状況下で、手に入る素材でどうするかという工夫であり努力であったわけです。当然ネ20のネは根国ではありません。
夢壊すような野暮なエンジニアで申し訳ありません。

投稿: SUBAL | 2014年6月28日 (土) 14時58分

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