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なぜ超音波探傷には連続波ではなくパルス波を用いるか?

 メールで質問が来ました。名前(姓のみ)と職業が書いてあるだけ、メルアドもWEBメール(Gメール)で、ほとんど匿名と同じです。

 私は、こういう質問には答えないことにしています。個人をさらしている人間に自分はさらさずに私的に「対話」しようとするのは、失礼であると考えているからです。私は、初めての人にメールをするときは、相手に分かるように自己紹介から始めます。

 うざいおやじだなと思ったあなた、ごめんなさい。対話は誰とでも平等、和やかに真剣勝負と考えている昭和生まれの親爺ですので、そこんところよろしく。

 今回の場合、無視してメールを削除しようかとも思いましたが、質問内容は“なるほど、そこが疑問ですか”ということなので、公開のブログ上でお答えすることにしました。

 非破壊検査会社にお勤めの方とのことですが、質問は次のような内容です。

「なぜ超音波探傷には連続波ではなくパルス波を用いるのでしょうか?イメージとしては大体掴めているつもりなのですが言葉で説明しろと言われたらうまく説明できません。」

 一緒に考えてみましょう。

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 まず「連続波」と「パルス波」の違いが分かっているかどうかから自分に問うてみたほうが良いと思います。

 説明の仕方は色々あると思いますが、『超音波探傷 基礎のきそ』では

「パルスとは脈という意味で、パルス波は継続時間がごく短い音波です。継続時間の長い波は、連続波と呼ばれます。」

と説明しています。

 『超音波技術 基礎のきそ』では「太鼓の音(パルス波)とバイオリンの音(連続波)」という例で説明したはずです。

 現在の超音波探傷は、パルス波を使うパルス反射法が主流です。パルス波を発信して、なにかに反射して戻って来るまでの時間を計測して、その時間から(音速をかけて距離に換算することが必要ですが)反射源の位置を知ります。

 もしも連続波を使ったら、きずから超音波が反射して戻ってきたとしても、その音がいつ発信したものかわかりませんね。

 音を棒のようにではなくボールのように使う方法、それがパルス反射法と言えます。

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