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寺田寅彦と割れの研究

 理化学研究所訪問で見たかったもののひとつが寺田寅彦の切手の原画となった次の写真でした。

Img_4171a

 背後の女性、美人ですなぁ。

 寺田の実績としてはX線による結晶構造解析となるようですが、興味の趣ところは実に幅広く狭い枠にとらわれない、森羅万象すべてという感じがします。解説文にある「常に身近にある現象から問題を解決する考え方に貫かれていた」という一文に集約されるのでしょう。

 現象は形象でもあります。現象・形は時・場所・条件によって様々でありまた変化していくけれど、そこに貫くなにものかがあるはずだ・・・探求の醍醐味はそれを見つけることでしょう。現象から本質に迫る「形の物理学」ともいえるのでしょう。「かたちのココロ」「色即是空」に通じるのだと思っています。

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 そんな寺田が「割れ」に目をつけたのは、ある意味必然かもしれません。かたちの変化、かたちの崩壊、そしてそれが新たなかたちの形成でもあるからです。

Img_4172a

 昭和9年(1934年)に発表された『割れ目と生命』というタイトルの論文とその原稿が展示されていました。

 寺田とって割れは重要な研究テーマであったのでしょう。随筆柿の種には、板ガラスを何百枚も割って観察したと書いてあります。昭和初期、1930年ごろと思われます。

 その10年ほど前、英国の王立航空研究所でひたすらガラスを壊して実験を繰り返していた人がいました。アラン・グリフィスです。このアラン・グリフィスさん、破壊力学の祖と言われているのですが、軸流式ターボジェットエンジンの開発者でもあるのです。

 面白いなぁ…(o^-^o)。

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科学技術」カテゴリの記事

コメント

朝ドラの「花子とアン」視聴者としては、着物姿の写真に興味を持ちます。ほんと、美人ですねー
内容と違った部分に共感してしまいました。
遅くなりました、返信。

投稿: kita404 | 2014年5月31日 (土) 13時55分

kita404さん

 「花子とアン」の主役吉高由里子は、若干古風な顔立ちでほとんどパーフェクトな美女ですよね。寺田寅彦先生がご存命ならば、毎朝8時はNHKだったと思いますね。
 私はもちろん美女も好きですが、『いちご,コーヒー,花,美人,懐手して宇宙見物』 が好きと公言する寺田寅彦に憧れます。

投稿: SUBAL | 2014年5月31日 (土) 16時09分

こんばんは。
お、面白い。。。
私は最近科学と芸術の融合などという漠然とした何かが知りたくて、夜な夜なインターネットを彷徨っていて、今日面白い記事にたどり着きました。
それは科学と芸術とは、みたいなテーマで書かれた寺田寅彦氏の言葉でした。ん?寺田寅彦氏、どこかで聞いたことがあるな、と。そうだ!SUBALさんのブログだ。と。
やっぱりビンゴでした。
ちょっと寺田寅彦氏について勉強してみようと思っています。

投稿: ニコニコ | 2015年2月15日 (日) 23時15分

ニコニコさん

 ついに寺田寅彦の世界に足を踏み入れましたか。私は寺田寅彦の座右の銘『好きなもの,いちご,コーヒー,花,美人,懐手して宇宙見物』が好きで、粋人が寺田のために「いちご、コーヒー、美人」をそろえて花見をしたときの写真がもとになった切手を、お守りのように名刺入れに入れて持ち歩いていますよ。

投稿: SUBAL | 2015年2月16日 (月) 00時09分

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