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仁科芳雄、ニールス・ボーア、トマス・ヤング 写真の臨場感

 理化学研究所と言えば、仁科芳雄・湯川秀樹・朝永振一郎の3人、ともに世界的な原子物理学者です。

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 理研の存在を知ったのはずいぶん昔ですが、多分ノーベル賞学者2人を含むこの3人が関係していたと言うところからでした。

 今回の訪問で、へー!と思ったのはこの写真です。

Img_4188a

 写真の説明書きには、「ニールス・ボーア博士と仁科芳雄」とあります。

 仁科芳雄は、1918年に東大を首席で卒業後理研の助手となり、1921年にヨーロッパ留学に出ています。1923年から5年間、コペンハーゲン大学のボーア研究室で研究をしています。・・・ということを今回の理研訪問後に知りました。

 ニールス・ボーアは、デンマークの物理学者で量子力学を切り拓いた人です。アインシタインと並ぶ20世紀物理学の巨頭です。

 1937年に仁科はボーアを日本に招いていますから、上の写真はその時のものと思われます。

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 私の眼を釘付けにしたのが、上の写真です。

Img_4188b

 ボーアが仁科に講義をしているところでしょう。黒板にチョークで図解で説明しています。実に丁寧ですよね。

 この説明、たぶん電子の波動性を説明しているところだと思います。図は、波の重ね合わせの原理とトマス・ヤングの二重スリット実験(このソフトウエアのダウンロードはこちらのHPで)です。

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 『おもしろサイエンス 波の科学』(日刊工業新聞社刊)を書いていて、一番面白いと思ったところです。

 目に見える波として海の波から出発して、音波・地震波・電波を考えていき、光も波であることを証明したトマス・ヤングの実験、しかし光は粒子であるとしないと説明がつかない光電効果、最後のどんでん返しが粒子と思われてきた電子が波としての性質もあることを疑いをはさむ余地のない実験で証明した日立製作所の外村彰・・・書いていてワクワクしましたね。

 この量子力学の核心的事実とでもいえるようなことを、丁寧に説明しているニールス・ボーアとそれを聴いている仁科芳雄、この写真もつ臨場感は感動的です。

 理化学研究所を訪問して良かったと思った瞬間でした。

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