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2014年7月

アイオア州立大学とUnited Airlines 232便事故

 United Airlines 232便の事故から25年の月日が流れているけれども、この事故の経験を生かす研究が今も続いている、という話を書きました。

 この研究を破壊力学の観点からリードしたのは、SwRI(Southwest Research Institute)であり、非破壊検査技術でリードしたのがアイオア州立大学 (Iowa State University)です。

United Airlines 232便が強行着陸したスーシティー空港はアイオア州にあります。United Airlines 232便が第2エンジンファンディスク破壊後迷走した飛行経路(NTSB事故報告書より)をスーシティー空港とアイオア州立大学が記載されている地図に重ねてみました。

Siouxcityiowauni

 画像左側にある黒い点線がUA232の飛行経路です。スーシティー空港とアイオア州立大学は直線距離でおよそ200km、この距離を近いとみるか遠いとみるかは人によって違うでしょう。私は近いなという印象です。

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United Airlines 232便事故から25年

 このところ航空機の墜落を伴う事件・事故が続いています。なんとなく嫌な感じです。航空機事故が起きると航空当局による事故調査が行われます。

 多くの人が亡くなった事故では、現場はよほど肝が据わっていなければ直視できないほどの惨状になっている場合が多いようです。安全技術にかかわるものは、それでも悲惨な現実を直視して、原因を突き止め事故を防ぐ技術の高度化のために知恵を絞り汗をかかなければなりません。

1989年7月19日、米国United 航空232便DC10型機が、アイオワ州スーシティ空港に強行着陸をして、横転して火災になり、乗客296人中111名が犠牲となり185人が助かるという事故が起きました。

 この事故では、DC10の3つあるジェットエンジンの内垂直尾翼根元にある第2エンジンのファンディスクが金属疲労で破壊して、近くを通っていた制御用の油圧パイプを破壊してしまったために、制御不能に陥ってしまったのでした。

Dc101989

NTSB/AAR-90/06より

直接の原因は異なるもののその4年前に日本で起きたJAL123便の墜落事故と状況はよく似ていました。

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狸よあなたも飛びたかったのか

 札幌から首都圏へ、バタバタと仕事をしてきました。

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 札幌の狸小路では、狸まつりをやっていました。巨大な狸の風船。そうか狸よ、あなたも空を飛びたかったのか?

 札幌では、仕事に関連するようなしないような、ともかく飛ばすことが好きなある方と、楽しく愉快な夜を過ごしました。

 飛びたい、飛ばしたいという願望は、子供に限らず多くの人が持っているようです。引力によって地表にへばりついて日常生活を送っている者にとって本能的な願望かもしれません。

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国宝『仮面の女神』@尖石縄文考古館

 今回の信州の旅、目的のひとつは茅野市にある尖石縄文考古館で『仮面の女神』に会うことでした。この『仮面の女神』は、今から約4000年前縄文時代後期に作られたもので、2000年8月に中ツ原遺跡で発見されました。今年の3月に国宝になったとのことです。

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 どうですか、小さな像なのですが、力強いというか圧倒的な存在感があります。

 2001年だと思うけれど、山梨の日本航空高校に日本航空専門学校航空技術工学科をPRする仕事で行ったときに、仕事後休みをとって尖石縄文考古館に来ました。その時は発掘されたばかりで、本物ではなくレプリカが展示してあったと記憶しています。

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信州松本にて お蕎麦・お城・マルチコプタ・縄文土器・温泉

 先週東京での仕事の合間に、信州松本に行ってきました。第一の目的は、お蕎麦です。

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 そして松本城の見学。

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 松本丸善に立ち寄って、本屋ぶらり。

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 同じ棚におなじみの本と一緒に私の本が3冊陳列してありました。

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EPTA『螺旋の謎』特集

 EPTA(エプタ)と言う名の企業誌と縁ができたという話を前に書きました。7月号の『螺旋の謎』特集で、表紙に葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」に私のソフト『Spiral』で描いた対数螺旋を重ねた図を使いたいということで連絡をくれたのでした。

 その号が出来上がって10部ほど送られてきました。

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 久々に対数螺旋で遊んでいたころを思い出しました。この本の編集者のセンスと見識はなかなかのものだと思います。

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評判が良いようです『航空機業界における非破壊検査』特集

 日本非破壊検査協会(JSNDI)が発行している機関誌『非破壊検査』2014年2月号掲載の『航空機業界における非破壊検査』特集の評判が良いようです。

 この機関誌は、JSNDIの会員(企業及び個人)に配布していて書店等には並んでいません。少し余分に印刷してあって、希望があれば頒布しています。通常の号ではJSNDIに特定の号だけ購入申し込みをしてくる個人や企業はほとんどないけれど、この号は発刊当初から航空機関連企業と思われる所などから購入希望があり、今も続いているのだそうです。

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(記事と写真には直接の関係はありません)

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非破壊検査・超音波探傷を教える仕事

 11日間の出張仕事を終えて昨晩北海道に帰ってきました。昨日はJSNDI本部で某委員会の会議でした。

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 これは本部事務局(10階)の入り口です。ノンディーちゃんが門番(?)ドア番(?)をしています。

 会議を終えてビルを出て亀戸の駅に向かおうとすると、ちょうど超音波探傷レベル2の講習(6階)が終わったところで、受講生がたくさん出てきました。

 その中で見覚えのある顔の人がにっこり笑って近づいてきます。「その節はお世話になりました。おかげさまでレベル1受かりました。」

 レベル1講習の時の受講生でした。すぐにレベル2に挑戦するために講習を受けているとのこと。某鉄鋼メーカーに勤めているとか。

 私が定年退職後、NDT教育やコンサルタントとして仕事をしている話になり「どうすればそうなれるのですか?」と質問されました。

 どうすればと言われてもね、予定計画的にやってきたわけでもありませんし、「そのときどき一生懸命にやってきた」ではなんだか白々しいし・・・。「まずはレベル3をとることかな。それと会社での仕事は一生懸命やるとして、そこで身につけた知識や技術が広い世間でどのくらい通用するか、常に意識することかな」と言いました。

 笑顔で「頑張ります」と。現在の年齢は二十歳とのこと、その若さがまぶしくうらやましい。

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現代の五重塔 東京スカイツリーの足元

 昨日超音波探傷の講義をJSNDI亀戸センターで行ってから、午後東京スカイツリーに行ってきました。

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 浅草の浅草から見たスカイツリーです。五重塔は仏陀のお墓で、スカイツリーは電波塔です。本来の役割とは別に、高くそびえるものへの興味・関心・憧れを抱くのは古今東西人々の中に共通してあるのではないかと思うのです。 

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 近くで見上げると、首が痛くなるほどです。

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JSNDI亀戸センター、時の流れ、スカイツリー

 東京での仕事7日目です。超音波探傷の講習をしています。

 日本非破壊検査協会(JSNDI)の本部が亀戸に移転し、試験教育センターも併設されました。この亀戸センターでの講習です。JR亀戸駅北口からほど近くにあります。

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 なかなか立派なビルです。

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 この5階と6回が講習会場です。

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鶴丸のBoeing787と亀戸の飛びたい亀

 一昨日Vanilla Airで上京して、東京で仕事をしています。新千歳空港を離陸する前から、後ろの席に座っていた小学校高学年と思しき少年が飛行機に関する薀蓄をお父さんに語っています。「767がいっぱいいる。あっちの767とこっちの767は・・・」お父さんが合いの手を入れます。「へー、どこで見分けるんだ」少年の説明は熱を帯びてきます。なかなかの知識です。

 飛行中もずっと飛行機の話をしています。よほど好きなのでしょう。その少年が成田空港に着陸後駐機中に「あっJALの787だ!」と叫びました。窓の外を見ると

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 確かにBoeing787です。ANAの787は機体に大きく787と描かれていますが、JALでは非常に小さく書かれていて、遠目には見えません。機体や翼のかたちで見分けなければわかりません。

 駐機場にはもう1機JALの787がいました。

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『かたちはこころ』という本

 ときどき「ブログ読んでますよ“心の形”。面白いですね」と言われることがあります。褒めていただいているので「ありがとうございます」というんですけれど、内心「“心の形”ではなく“かたちのココロ”なんだよなぁ・・・」とつぶやいています。

 「どっちでも変わらんだろう」という声も聞こえてきそうですが、本人には譲れないこだわりがありまして・・・はい(;´▽`A``。

そんな私にとって『かたちはこころ』というタイトルの本は、脳のどこかをビビッと刺激するものがあります。

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 筆者は本田技術研究所で、本田宗一郎に叱られ怒鳴られながら数々のヒット作となるホンダ車の「かたち」を決めてきたデザイナーということです。

 巷にいる本田宗一郎信者というほどではないにしろ、私にとって本田宗一郎はやはり偉大で気になる存在です。ちなみに私の愛車はFITです。

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鋼管柱の地際腐食の非破壊検査

 先日、自転車で市役所に行きました。花や木々に茂るの青葉を見ながら初夏の北海道の風を受けながらのサイクリングは気持ちが良いものです。こんな時仕事のことは普通考えませんが、ついつい目がいってしまいました。

 苫小牧市を東西に横断する国道36号線にかかる横断橋の下に鉄柵がしてありました。

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何だろうと見ると、階段の裏側の塗装が剥げて腐食しています。

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 腐食が進行すると、板の厚さ(我々の業界では肉厚と言います)が薄くなると、強度が低くなって、足を踏み抜く、上から破片が落ちてくる可能性が出てきます。多分そのことを心配しての鉄柵だと推測できます。

 それはそれで良いのですが、こうして見えるところはまだ気をつけようがあるからいいんですよね。私の眼にはこちらの方が危ないように見えるのです。

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 歩道橋全体を支えている鉄鋼製の柱です。一見綺麗に見えますよね。

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三角形の角度と螺旋方程式の定数

 あることで螺旋のことを思い出したところに、北海道で新種のアンモナイトが発見されたということで、螺旋を調べるソフト「Spiral」を動かしてみました(昨日の記事)。

 で結果は「この新種のアンモナイトの螺旋定数は、0.453π(ラジアン) 81.54(度)」

 この「0.453π(ラジアン) 81.54(度)」と中心角30度で三角形を回転させた時の角度「83.3度」の関係について書きます。

「Spiral」では、中心角を変えることができます。中心角を15度にすると…

Ammonite_hobetu3

 描かれる三角形の数は2倍になります。それとともにアンモナイトの縁側の角度(らせん周角と名をつけます)は少し大きく91度になっています。曲線の2点を直線で結んだ時にできる角度ですから、区分を細かくすれば角度が大きくなるのは当然のことです。

 中心角をもっと小さくしてみます。

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北海道で発見された新種アンモナイトの螺旋定数を調べる

 北海道むかわ町穂別で7200万年前の地層から新種のアンモナイトが発見されたと報じられています

 最近ご無沙汰でしたが、実はアンモナイトマニアでもあるのです。

 特に対数螺旋(等角螺旋ともいいます)の螺旋の定数を調べるソフト「Spiral」を作ってから、手元にあるアンモナイト、購入したアンモナイト、博物館に行って撮影してきたアンモナイト、本に掲載されているアンモナイト・・・ともかく手当たり次第に調べた時期があります(こちら)。

 というわけで、新種のアンモナイトも測ってみました。

Ammonite_hobetu

 画像をとりこんで、重ねていく三角形の角度と始めの大きさを決めます。回転角とあわせて、重ねていく三角形の角度が等角螺旋の定数になります。

 この新発見のアンモナイトの場合、中心角が30度にするともう一つの角が83.3度になる三角形を描いて、30度づつ回転させながら描いていくと、三角形の頂点がアンモナイトの螺旋に重なることになります。その時、隣り合う三角形の比は1:1.082になります。つまり、30度分成長するとき1.082倍になっているということでもあります。

 ここまでは、小学校で習う算数で理解できるはずです。

 外殻線に合うように2つの値を調整します。程よいなと思ったら、曲線にするボタンを押すと、滑らかならせんを描いてくれます。

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