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「数学はことば」 大栗博司氏の講演から

一昨日の大栗博司氏の講演の内容は、著書「「数学の言葉で世界を見たら-父から娘に贈る数学」(幻冬舎刊)の中に書かれているのだと思います。

 生で講演を聴くのは、例えば昨日の記事にも書いたような大栗氏の声やしゃべり方の明るさという文字情報では削除されてしまう部分に触れることができるという良さがあります。そのほかにライブだから起きること、例えばこれも昨日の記事に書いた小学生とのやり取りがあります。

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サインももらえちゃいました。

もう一つ、質問というのもあります。今回の講演ではたくさんの質問が出ました。

その中で面白いと思ったのは、

「数学は人間の脳のメカニズムによって生み出された産物なのでしょうか、それとも自然界にもともとある法則性そのものなのでしょうか」という主旨(たぶん)の質問でした。

それに対する大栗氏のこたえ、

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 「宇宙人に出会って、相手側の数学を尋ねて、同じものか別物かということでわかるでしょう」という主旨(たぶん)でした。

 面白いというか絶妙のこたえだなと思いました。ここ当分(たぶん私たちが生きているうちには)答えが出ない問題ですね、というニュアンスもあります。

 ただ私は「数学はことば」という本のタイトルの中に大栗氏の判断は示されていると感じました。

  私の頭の中には、若いころ少しかじったN.チョムスキーの「生成変形文法」のことがよぎりました。そのままでは互いに理解することができない各言語も、深層構造では共通のものがあるはずだという仮説によって成り立つている言語論でした。今どうなっているのかなぁ?

   私は「破壊工学基礎のきそ」の「はじめに」のところでこう書きました。

   「工学において数式は現実を簡潔に説明する『ことば』であり、未だ経験していない現実を予測できるツールでもあります。」

  そういいながら私はこの便利な「ことば」をなるべく使わずに本を書いています。ある意味「翻訳」近い仕事かなと思っています。

  今回の大栗氏の講演は、まぁいわば英語の単語や熟語を英語で説明する、Oxfordの英英辞典みたいなものかなと感じました。むつかしい英語をやさしい英語で理解する、みたいな。例えば2の平方根が無理数であることは通常背理法と呼ばれる数学的方法で証明されるのだけれど、近似値を求めていく分数で説明して見せたような。好奇心旺盛な中学生ぐらいでこの講演を聴いたら、知恵とやる気のランプflairが灯るるんだろうなぁ・・。

 ごめんなさい、経年劣化で断線しかかったランプのような記事になってしまいました(笑)。

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