« 技術館、美術館、竹中大工道具館 | トップページ | 法隆寺五重塔を作った道具 釿と槍鉋 »

玄能と金槌

 竹中大工道具館では。企画展『千代鶴是秀-用を極めて美に至る-』をやっていました(~5月24日まで)。その中で、玄能の作る過程のビデオ放映がありました。

 ビデオの中ではこんなものを作っていました。 

Dsc004801

 打撃を加えるものですから、硬さと割れにくさ(靱性)を両方備えるために、場所によって炭素含有量を変えて、鍛造をし、焼きなまし・焼き入れ・焼き戻しの工程を踏んでいました。

 高級な鍛造品です。

 玄能?ゲンノウ?・・・ゲンノウてこんな漢字なんだ。

 最近この言葉使わなくなったよな。もういつのことか忘れてしまったけれど、親父が「道具箱からゲンノウ持って来い」と言われてカナヅチ持っていたような記憶が残っています。

 あれ?ゲンノウとカナヅチは違うの?私の頭の中は混乱しました。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

 地下の展示場に答がありました。 

Dsc004811

 鑿(ノミ)を叩くのが玄能で、釘などの金物を打つのが金槌ということです。玄能は英語でJapanese Genno Hammer で金槌はSteel Hammerと解説されて、へーそうなんだ。

 鑿(ノミ)は英語でchisel、当然外国にもあります。鑿用のハンマーはchisel hammerで良さそうです。Google翻訳にchisel hammerを入れるとチゼルハンマーと出て玄能とは訳されません。日本では鑿に適したハンマーを独自に玄能として作り上げたのですかね。

 ゲンノウは玄翁とも書き、玄翁和尚に由来するとの解説がありました。

 竹中大工道具館には鑿もいくつも展示してありました。 

Dsc004851

 木の柄からのしなやかな流れのような曲線と接近を拒むような刃先の危うさ・・・これはもう生と死が合いまみえるエロチシズムを連想させるほどの美しさです。玄能と鑿を堪能しました。

にほんブログ村 科学ブログへ
現在5位です

|

« 技術館、美術館、竹中大工道具館 | トップページ | 法隆寺五重塔を作った道具 釿と槍鉋 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/61571197

この記事へのトラックバック一覧です: 玄能と金槌:

« 技術館、美術館、竹中大工道具館 | トップページ | 法隆寺五重塔を作った道具 釿と槍鉋 »