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羽黒山五重塔

 あなたの趣味は?と問われるとたくさんありすぎて困るのだけれど、あえて言えばジェットエンジンと五重塔ですかね。

 日本には明治維新前に建てられて現在も残っている五重塔は、25あっていずれも国宝か重要文化財になっています。屋内にある小塔は3で、屋外にあるのは22.屋外にある国宝9塔のうち6塔、重要文化財13のうち7塔を直接見に行っています。

 まだ見ていない国宝3塔のうち、山形県羽黒山にある五重塔を新潟長岡での仕事の帰りに13日の日曜日行ってきました。この五重塔はぜひ見たかった。

 JR特急いなほに乗って鶴岡へ。そこからバスに乗り換えて随神門(ずいしんもん)まで行きました。朝8時に新潟のホテルをでて、ここに着いたのがおよそ11時半でした。 

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 バスを降りてすぐのところにある鳥居の後ろ側にあるのが随神門、出羽三山神社の参道入口です。

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 門をくぐると、両脇が杉並木の下りの石段です。数歩中に入っただけで、空気が変わりました。濃厚な杉の木の香りに全身がつつまれる感じです。

 歩いていると、すれ違う人が「こんにちは」と声をかけてきます。登山道の雰囲気なのかなぁ、街中とは対人関係がソフトになっているような気がします。

 親子連れと思われる3人が交互に写真を撮っていました。「シャッター押しましょうか?」と声をかけると、笑顔で「お願いします」。高校生ぐらいと思われる男の子が私のiPadで私を撮ってくれました。 

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 4~5分歩いたところに、樹齢1000年を超えるという爺杉がありました。

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 爺杉の奥の方に、五重塔が見えました。実にワイルドな見え方です。

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 木立の中に立つ白木の肌むき出しのモノトーンの五重塔。噂には聞いていましたが息をの飲むほどの美しさです。これまで見てきた五重塔の中では、法隆寺五重塔と室生寺五重塔が私は好きなのですが、その二つに勝るとも劣らない美しさ。圧倒的な杉林に囲まれながら、凛として存在感を示す姿はNo.1かもしれません。

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 創建は、1000年以上前、平将門によると言われていますが、現在の塔は南北朝時代のものとされています。鎌倉時代の様式を踏襲していると見えます。心柱は、1重天井まで。

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 五重塔好きが高じて「五重塔の科学」(日刊工業新聞社)という本を書いてしまいました。この本は、関東大震災後に起きた「建築柔剛論争」が面白くて、これを中心に据えて書きました。

 そういう理屈っぽい話は置いといて、同じように見えてそれぞれ個性のある五重塔の美しさを鑑賞するという楽しみ方があります。

 その意味では、この羽黒山五重塔は周囲の山とその木々が織りなす空間の中での美しさという、他にはないスケールの大きさがあります。

 違う季節にまた来てみたくなりました。

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コメント

写真でさえ、息を呑んでしまう存在感ですね。
私は五重塔の科学を読んで見方がだいぶ変わりました。
派手なものより、この様な雰囲気の方が好きです。
むしろ、派手ものより圧倒的な存在感がありますよね。

投稿: ニコニコ | 2015年9月21日 (月) 20時02分

ニコニコさん

 ここ前から来たかったんですよね。来てみて、広大な出羽三山の森の中というロケーション、その中での存在感は感動的なものがあります。
 対極にあるのが日光東照宮五重塔で、金綺羅金に着飾ったお嬢さんという感じです。あそこは、姿かたちというより、心柱を宙づりにしてしまった発想の面白さで群を抜いています。
 森の中の五重塔では、奈良県の室生寺五重塔は可憐でまるで妖精のようです。
 岡山県の備中国分寺五重塔はのどかな丘の上にやさしく建っています。
 ますます五重塔が好きになっています。

投稿: SUBAL | 2015年9月21日 (月) 21時26分

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