« 本多光太郎の肖像画がある応接間で・・・ | トップページ | 特異的に濃かった11月 »

窓のない窓側席?

 飛行機の予約をして座席指定をしていなかったことに気づき、ネットで指定しようとしたら開いている席がありませんでした。そこで航空会社に電話をしたら、ネット上には表示していない空席があり、この電話で指定できるとのことでした。

 「非常口近くでリクライニングができない席と、窓側だけれど外が見えない席があるけれどどちらになさいますか?」と尋ねられたので、窓側の席にしました。

 電話を切ってから、「窓側だけれど窓が無い?」、一瞬疑問に思いましたが、すぐにあああの席だ、と想像がつきました。

 そこで搭乗の際、ボーディングブリッジの窓から写真を撮りました。

Img_7645

 やっぱりね。

Img_7648

 6A、前後の席には窓があるのに、ここには窓がありません。

Img_7650

 壁が厚くなっているように見えます。

にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ
ポチッとクリックで応援

 この席はエンジンの前方に位置しています。

 エンジンはターボファンエンジンと呼ばれているタイプです。一番前面にはファンディスクに埋め込まれた大きなファンブレードが廻っています。

Eg10

 ジェットエンジンではブレード(羽根)が壊れて飛んでもエンジンのケースを壊して外に出ることが無いように設計してありますが、最新のエンジンのごく一部を除いてディスクが壊れた場合にはエンジンケースを突き破ります。

 実際にそのような事故も起きています。航空機事故史上で有名なのが、1996年7月6日米国フロリダで起きたデルタ航空1288便の事故です。

 離陸時にファンディスクが破壊されて、破片が機体を損傷させて2名の乗客が亡くなり他2名が重傷を負っています。

Accidentreports_aar9801

 FAA事故報告書(AAR9801)より。このファンディスクの破壊は、ボルトホールの加工ミスが起点となった金属疲労でした。

 エンジンのケースには、ファンの回転面を示す赤い線が引いてあります。

Img_5848

 「窓のない窓側席」の壁は、窓を塞ぐとともに壁に補強が入っているものと考えられます。この機体(ボーイング737-500)はこうなっていますが、普通に窓がついていてこの赤いラインを目視できる機体もあります。

 このような事故はめったにないことで、私の知る限り日本では起きていません。好んでは座らないけれど、たまには良いか(゚m゚*)。

にほんブログ村 科学ブログへ
現在3位です

|

« 本多光太郎の肖像画がある応接間で・・・ | トップページ | 特異的に濃かった11月 »

ジェットエンジン」カテゴリの記事

航空宇宙」カテゴリの記事

非破壊検査」カテゴリの記事

コメント

SUBAL様

私も窓間無い座席が非常に気になっており色々と調べましたが、機種により多少の違いはあるとは思いますが、この窓の無い部分にはエンジンから取り出した空気が通る空調用のダクトがあるそうです。

日本航空のB737も左側の座席のみ窓が無い(紫色の)席が1席のみあります。
https://www.jal.co.jp/aircraft/conf/737.html

投稿: なかむ | 2015年12月 2日 (水) 06時46分

なかむ さん

貴重な情報ありがとうございました。

投稿: SUBAL | 2015年12月 3日 (木) 06時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222291/62783915

この記事へのトラックバック一覧です: 窓のない窓側席?:

« 本多光太郎の肖像画がある応接間で・・・ | トップページ | 特異的に濃かった11月 »