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報酬をもらって行う行為のみが『経験』(Experience)なのか?

 JSNDIの認証事業本部の偉い先生たちは、何を考えて学生には資格を与えないと決めたのか、さっぱりわかりません。

 ただひとつ思い当たるのは、「学生のたとえ何がしか経験をしたとしてもは『本物』ではない。なぜなら職業としての行為ではないからだ」という考えです。この考えは、割と広くいきわたっている「共通認識」に見えます。でも、それって日本国内だけに通用するガラパゴス化した考え方ではないのですかね。

 米国の航空整備士の資格は、A&P(Airframe and Powerplant)と呼ばれます。A&Pの資格を取得するにも実務経験が必要です。

Img_8615

 このライセンスを取得するためのガイドブックを読んだとき、こんなQ&Aがあってへーと思ったことがあります。今手もとに資料がありませんが、記憶を頼りに書いてみます。

Q:「私はエアラインの整備課に所属して〇〇年現場で働いてきました。この経験は実務経験として認められますか?」

A:「認められる場合はありますが、極めてレアケースです。」

その理由は・・・・。

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 航空会社の整備課に所属していても、エンジン・機体・制御装置・油圧機器等々の整備士として経験しておくべきことを経験しているケースは極めて稀である、というのがその理由です。

 では、どのようにすれば実務経験となるのか?という問いに「FAAに認可された専門教育機関で実施した経験は認める」というものでした。

 日本での「共通認識」とはまるで逆です。ここになんかヒントはありませんかね。

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 卑俗な例を出すことをお許しください。

 もし報酬をもらう経験しか真の経験ではないとしたら、性に関するExperienceを持つ人は、売春婦(夫?)しかいないことになりますね。

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コメント

こんばんは。

確かに、確かに!!
相変わらず痛快です。
この話とはかけ離れて飛躍しているのですが、最近心配とおせっかいの境界線って難しいよなと思っていたところなのですが、この話でいうと、学生に資格を与えないのって単なるご都合主義みたいに感じます。
人間って意外と相手の為を本当に思って行動することが出来ていないんじゃないかなと思います。
心配という言葉も、相手が出来ないと思っているからこその上から目線の言葉であったり、親切の押し売りだったりして相手の為にはなっていないものがほとんどだと思います。
私は不快でしかなくて…
と考えているときにこの記事を読んで、こういうのも、相手のことを考えていない決まり事のような気がして…。

投稿: ニコニコ | 2016年5月 2日 (月) 23時58分

ニコニコさん

これを決めているのは高名な大学の教授たちが中心のようです。多分、頭は良いのでしょうがね、「知恵と愛情」に欠けると思うんですよね。別の言い方をすれば、視野が狭くて想像力に欠ける。
技術開発がうまくいかなかったから見せかけのデータをでっちあげる、それがばれて売り上げが落ちたら、役員報酬の前に従業員の給料のカットを考える・・・・どこそかの財閥系自動車会社の幹部の発想と行動によく似たところがあると思います。いくら頭の回転が速くても近視眼なんですよね。
まぁ、そんなことを続けるところの「先」はろくなもんじゃぁないでしょう。
非破壊検査協会に関係している人は、そんな人ばかりではないようです。この事態をまずいと思って、行動を起こしている方や、私に連絡をとって来る方もいます。私は、あきらめていません。

投稿: SUBAL | 2016年5月 3日 (火) 06時56分

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