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『破壊工学』本第7刷出来-この本を執筆したころ-

 日刊工業新聞社からメール便で本が届きました。

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 『絵とき 破壊工学 基礎のきそ』の増刷(第7刷)です。2009年3月に初版を出して7年半です。この本の執筆が佳境に入っていたころ、肉体的精神的にギリギリでした(例えばこのブログ記事)。

 執筆が苦しいとき、目をつむってまだ見ぬ読者を想像します。闇の中で会話を試みるのです。この本の時には、きずがある部材の強度って何かをいきいきと描き出したい・・・それのみを想って模索していました。

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 当時、いくつかの議論の中できずのある部材となると『応力集中』という一言でわかってしまったような錯覚に陥っている人が私の周りにそれなりにいました。『応力集中』=越後屋=悪者、人相の悪い悪役俳優のイメージで、その一言で終わり。違うよな、違うんだよな・・・。

 主に弾性変形の領域を扱う材料力学はともかく、塑性変形から破壊に至るメカニズムを扱う破壊力学を勉強したころは、なかなか胸底にストンときませんでした。米国で出版された破壊力学関連の本を読むと線形破壊力学は特に「応用理学」というよりは「工学」と言う視点で読めるものがあり、私としてはなるほどと思ったものです。執筆時には、そんなころの私を「対話者」として想定して書き進めました。

 この本は「答」をすっきり示すというスタイルにはなっていません。私としては、考えを深めていく思考のプロセスを可能な限り追っていくことを目指しました。

 本の執筆もその本質は「対話」である…。私のスタイルを確定づけた本でもあります。

 この本は、出版したときある種の恐怖に似た気持ちがありました。「専門家」から細かいところを衝かれて袋叩きにあうのではないか・・・。

 おかげさまで多くの方にこの本を手に取ってもらえているようです。直接連絡をとってくれた方もいます。ブログ等で書評を寄せてくれた方もいます。Amazonのカスタマーレビューにも6名の方が感想を寄せてくれています。

 最近コンサルタントとしてクライアント企業へ行くと、私が行く前から図書館にこの本が入っているという話を複数聞きました。これも最近、某高専の先生と某大学の先生とお目にかかり名刺交換をしたら「『破壊工学』本持っていますよ」とか「あの本の筆者ですか?」と声をかけられました。

 たくさんの対話ができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

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