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航空機エンジンのタービンディスク破壊事故(軍用機)

 ジェットエンジンのタービンディスクが破壊する事故は、レアケースである。たとえ犠牲者が出なかったとしても重大な事故である。ということで、半世紀前に起きたボーイング707型機に搭載されたPratt & Whitney社製JT3Dの事例を紹介しました(こちら)。今回は、軍用機です。

 1980年9月、F/A-18 Hornet戦闘機が英国Farnboroughで開催されたAir Showsに出品されて終了後移動中に墜落する事故が起きました。

F18honet2

(写真はWikipediaより引用)

事故原因は、低圧タービンディスクの破壊でした。

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  搭載されていたエンジンは、GEのF404でした。

640pxge_f404_engine

 (写真はWikipediaより引用)

 このエンジンのタービンディスクには、1970年代から開発が進められてきた高性能でローコストのディスク材として粉末冶金の耐熱合金が使われていました。粉末冶金の製法にHIP(Hot Isostatic Pressing ) があります。NASAのレポートによれば、このエンジンには、HIPでほとんどディスクの最終形状に近いところまで作ってしまうas-HIPと呼ばれる製法で作られていました。

 as-HIPは、画期的な製造方法であるけれど、疲労強度という点で重大な弱点があることが明確になった事故でした。

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