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素粒子論と超弦理論

 『9次元からきた男』では、事象を構成する極限の要素は何か・・・としてまず原子の世界をのぞかせてくれます。水兵リーベほかの船(H He Li Be B C N  O F Ne)・・・」と中学か高校のころ暗記させられた、あの世界です。他の船に乗ってしまった恋人(リーベ)を寂しく見つめる水兵さんの姿をイメージして覚えました。

 もちろん、一応常識として現代では原子よりはるかに小さい素粒子が存在することは知っています。 

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 素粒子の種類としては17あるそうです(画像はブログActive Galacticから引用)。

 『9次元からきた男』では、時間と空間が激しく揺らぐ素粒子の世界をイメージとして示してくれます。そして素粒子を研究するための実験装置である巨大な加速器での実験で何が行われているのかを、あたかも加速器の中に入っているかのような映像で見せてくれます。

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 素粒子を扱う量子力学の世界は、日常の感覚では理解できない、イメージできない世界です。

 『波の科学』を書いたとき、当初量子力学の世界までは踏み込まないつもりでしたが、電子にも波の性質があることを証明した外村彰氏の実験を知り、最後のページで紹介しました。これは、本当にワクワクするほど面白かったです。『波の科学』を書いてよかったと思いました。

 『9次元からきた男』では、素粒子のミクロな世界から、一気に宇宙全体を見渡す視点までスコープを拡大して、宇宙の始まりを論じます。

 そこで見る世界は、ミクロの素粒子の世界と同じ。量子力学とアインシタインの相対性理論結びつける、あるいは超える理論としての超弦理論が紹介されます。

 超弦理論によると、17の素粒子は全てエネルギーのひも(弦)であり、その違いは弦の振動の仕方であるというのです。その振動を決めているものを想定するには、次元を9次元まで拡張すると説明がつく。超弦理論は万物の理論(Theory of Everything)の可能性がある・・・科学者はこの万物の理論(ToE:Theory of Everything)を探し求めている・・・。

 弦が揺らいでいる17の素粒子のイメージが、ドームシアターに3次元的に写しだされた時、素直に面白いと思いました。去っていく恋人を見つめながら、遠い空を見つめて土星をイメージした高校生の時とは比べ物にならないくらいワクワクしました。最後にスタッフロールが流れて終了したときに、思わず拍手をしてしまいました。ちょっと浮いたかな、と思いましたが、ほかにも数人一緒に拍手をしていました。

まずは ためらいを捨てて『大栗先生の超弦理論入門』(ブルーバックス)を読んでみようと思います。

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コメント

素粒子について難しい事はよく解りませんが、
うまいこと使用済みの核燃料や放射能汚染などに
役立てば良いのにと思っています。

投稿: アクア | 2016年7月 5日 (火) 23時59分

いろいろな見方があって良いと思いますが、私は素粒子の世界は「何に役立つか」とは切り離した方が良いかなと思っています。

投稿: SUBAL | 2016年7月 6日 (水) 11時09分

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