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ジェットエンジンのモデルを作る

 朝日新聞デジタルに、『段ボールで実物大航空機エンジン ミリ単位で中学生作成』という記事が掲載されていました。迫力ありますね。何より女子中学生3名の満面の笑顔、とても良いです。苦労したはずですが、その苦労がこの笑顔につながり、この後の生きる力になるであろうことを確信します。

 このモデルと笑顔を見ていると、航空専門学校時代の学生たちのたくさんの笑顔が脳裏に浮かんできます。

 今から15年前ですかね、『航空技術工学科』という3年制の学科の責任者になった時、担当スタッフと協議して学科の軸を決めました。『ものづくり』『ジェットエンジン』『非破壊検査』という3本の軸です。いろいろ試行錯誤をしました。その一つである卒業制作では、ジェットエンジンのモデルつくりをテーマにする学生が例年出てきて、後輩たちに受け継がれてきました、

 それぞれに苦労をしていたけれど、出来上がった時の自信に満ちた笑顔はみな共通でした。 

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 これはV2500の紙製のモデルです。高圧軸と低圧軸の2つの軸が独立して回ります。回らない静翼との微妙なクリアランス調整に苦労をしていました。

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 これはJ34エンジンの回転するカットモデル。

、分解するための特殊工具がなくて、それを手作りするところから始まりました。最終的にはギヤボックスもカットされて電動で回るところまで作りこんでいます。回転物ですから、見学者がうっかり手を入れてけがをすることが無いように、安全対策がきめ細やかに施されています。

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 こちらは、アニュラー型の燃焼器とタービンのメカニズムがわかる分解モデルです。高温燃焼によって焼かれ錆ついていたものをピカピカに磨くところから始まりました。

 いろいろありましたが、私にとっても良い経験になりました。こういうことにチャレンジしてコツコツと地道に努力をし、若者らしいアイデアで困難を乗り越えていった学生たち。こういう若者に出会えたことは、私の誇りです。

 女子中学生たちの笑顔を見て、幸せな日々を思い出しました。

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コメント

朝日新聞の写真では女子中学生達はローターの羽と同様にステータの羽も重要なことに気が付いているのか心配になりました。

投稿: 原 宣一 | 2016年9月13日 (火) 10時32分

原 宣一 さん

確かに動翼と静翼が交互に並んでいることを意識した作り方ではなさそうですけどね。でも、初めからすべてのメカニズムを理解しているかを問い詰める必要はないでしょう。軸流圧縮機がどのように空気を圧縮しているかなんて、中学の理科や技術の先生でも理解している人は稀だと思います。
燃焼器を挟んで多段となっている圧縮機とタービンが軸でつながっているというだけで、中学生にとっては大発見だと思いますけどね。

投稿: SUBAL | 2016年9月13日 (火) 19時04分

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