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『検査技術研究会』でバイオリン講演

 昨日北海道機械工業会主催『第37回検査技術講習会』出席してきました。

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 雪まじりの強い風が吹いていました。

 私は「とことんやさしい超音波探傷講座第4回目 超音波探傷の得意と不得意」と題して講義を行いました。

 そのあと研究発表が5件あり、最後に札幌交響楽団のコンサートマスター大平まゆみ氏による特別講演『音楽の力~五感を刺激する講演会』がありました。

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 これ楽しかったし感動しました。

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 バイオリンを携えて登場した大平氏、冒頭「最近五感で物事を感じるということが衰えているような気がします。例えば食べ物を食べられるか食べられないかを、賞味期限の数値に頼りすぎる」と述べられました。

 あっ、まあそうだよな。わたしなども賞味期限の切れた饅頭を匂いをかいで大丈夫そうだからと食べようとすると、驚いた顔をされます。まるで犯罪者を見るような目で見られることもあります。

 最近の私の仕事の多くは、人間の感覚でやっていた事を数値化して可能な限り機械と手順に置き換えていくことです。でもそうした技術開発の結果の行きつく先は、人間の感性の劣化と検査工程の思いがけない穴として結果しないか・・・この頃思うことのひとつでもあります。

 大平氏の講演は、バイオリンという楽器の説明から始まり、音楽の力について自らの体験を交えながら語り、実際にバイオリンを演奏する形で進んでいきました。

 バッハのガボット、ドボルザークのユーモレスクなど私にとっては懐かしい曲が、深みのある豊かな音で演奏されました。最後は「春の小川」など文部省唱歌のメドレーでした。

 聴いていると、懐かしさとともに幼き日々からのわが人生が脳裏に浮かんできて、涙が出そうになりました。

 合理性を基準として技術的な議論をする研究会の講演で、こういうのは初めてですが、なかなかいいものでした。大平さんは懇親会にも出られて、興味深い話を伺いました。  

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コメント

賞味期限の話私も共感してしまいました。
最近食品を冷凍したり、冷蔵庫の高性能化によって、食品が長持ちするということが世の中でやられていますが、もうそうなってくると、賞味期限の記載なんてものは単なるある条件下でのメーカーの保証でしかなく、どこからよくて悪いかなんてものは自己で判断するしかないよなぁと思い、最近では全て、見た目と、鼻と、味で判断しています。
それに、オレンジジュースを味噌汁茶碗で飲んだら何か不味いし、でもこれは単なる先入観で、本質を見れていないということとも捉えられるし、より美味しく感じるにはどんなコップが合うのか?を考えた方が楽しかったり、、、
考えを巡らせるのって面白いですよね。


投稿: ニコニコ | 2017年3月17日 (金) 02時55分

ニコニコさん

われわれ技術屋は、人間の感覚や属人的な技能を数値化してマニュアル化して、訓練をあまり受けない人や機械に一定水準の仕事ができるようにシステムを構築していく技術の流れにそって日々仕事をしています。しかしその反面、人間の感性が失われていくことに目を向けていかなければならないと思うのです。技術の進歩と人間、永遠のテーマかもしれません。

投稿: SUBAL | 2017年3月17日 (金) 07時55分

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