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北宋汝窯の青磁水仙盆と天青色

 18日(土)、北海道へ帰る飛行機まで時間がありましたので、大阪市立東洋陶磁美術館へ行ってきました。最寄りの地下鉄駅「北浜」を出ると、そこは大阪取引所でした。

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 男たちの野望渦巻く中お札が乱舞する光景が脳裏に浮かびました。

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 難波橋のたもとには百獣の王の石像が空を見上げていました。

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 橋を渡ると、東洋陶磁美術館はすぐそこにあります。その向こうにはどこか東京駅を思わせるレンガ造りの建物が見えました。大阪市中央公会堂でした。株式市場で大もうけした岩本栄之助が建設費を寄付して、岡田信一郎の原案を基に辰野金吾らが実施設計をしたとのこと。岩本栄之助は、中央公会堂の完成を観ることなく株相場に失敗して自殺したのだとか。

 大阪市立東洋陶磁美術館は、総合商社安宅産業と2代目安宅栄一郎のコレクションが寄贈されたものを中心に展示されています。

 商売の街大阪らしい場所に建つ美術館と言えるのでしょう。

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 事前には知りませんでしたが、3月26日までの予定で特別展『台北国立故宮博物院 北宋汝窯 青磁水仙盆』が開催されていました。

 「天青色の極み 人類史上最高のやきもの 海外初公開 初来日」というキャッチコピーが付けられていました。

Poster

 天青色とは「雨上がりの雲の切れ間からのぞく空の色」ということで、宋の皇帝乾隆帝が青磁の盆に再現させたとするものです。その中でも、今回は最高傑作とされる貫入(釉が溶けてガラス質になり冷える過程で入る割れ)のない完璧なものが初来日で展示されていました。ラッキーでしたね。

 微妙な淡い色調で、美しいとは思いました。でも「人類史上最高のやきもの」というのはどうかな。私は貫入の入った青磁の方が美しいと思うし好きです(例えばこちら)。

 中国青磁の最高峰とされるものを観れたのは、眼の保養になり、幸運でした。 

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 神戸空港に着いて雲の切れ目に青空が見えました。皇帝は、この青空を自分のものにしたかったのかもしれません。美しいものは自分のものにしたいと思うのが、皇帝の皇帝たるところかもしれません。でもやっぱり無理なんだよな。

 まぁ・・・しがない庶民でも、空を見上げて夢想することはできる、それでいいのだ(笑)。

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