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サイエンスショーと失敗を楽しむココロ@大阪市立科学館

 大阪市立科学館に立ち寄ったときに、『動く?動かない?チカラの実験!』と題したサイエンスショーをやっていました。最初に達磨落としが登場する慣性の法則に関する実験展示でした。

 実験ネタとしては、知らないものはありませんでしたが、その構成というか展開は面白いというか、よく練られていると感じました。

 最初は、やや引き気味だった子供たちも次第に乗ってきて、最後は大盛り上がりでした。上手いなぁーと思いましたね。

 盛り上がるきっかけとなったのが、ある実験の失敗でした。私が見ていても、これは難しいなぁ・・・と思う実験でした。案の定失敗。

 「よおし、今度こそ成功するぞ」と言って、数回トライをしましたが、うまくいきません。

 「今日は調子が悪いなぁ、練習したんだけれどなぁ・・」と演者が頭を搔きます。「何がダメなのかなぁ」と問いかけると、私の隣で最初はつまらなそうな顔をしていた、多分小学生の男の子がすかさず「もとっ速く!!」と大きな声をあげました。「正解、そうだよね、う~ん、難しい」

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 この後、この男の子を含めて実験に盛んに声を出すようになりました。

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 サイエンスショーが終わって、皆がいなくなったところで、私は演者に問いかけてみました。

 私:「あの失敗は、わざとで仕組んだ演出ですか?あそこから子供たちの反応が変わりましたよね。」

 演者:「いいえ、わざとではありません。成功させようと必死でやったのですが、うまくいきませんでした。」

 私:「学校で行われる実験は、たいてい教科書通りうまくいく、なんだかつまんないというのが私の印象でした。うまくいかないこともある、失敗が楽しいという面があるように思います。」

 演者:「サイエンスショーのベテランの方の中には、最初失敗をして見せて、次に成功させて見せるということをされる方もいますが、私の場合は純粋に成功させようとしてうまくいかなかっただけです。」

 確かに演出としての失敗は、子供は見破るよな。真剣にやってうまくいかないところ、しかも「先生」なのに、ここで子供の心は騒ぐんだよな。そうすると、あえて難易度の高い実験を入れている実験ショーのプログラムの妙といえるのかもしれないな、そう思いました。

 この若い演者の率直さこそ、ショーの成功のカギかもしれない。お礼を言ってその場を去りました。

 このショーでココロ湧き立たせた子供たちの中に、将来物理現象を論理をベースにした想像力を駆使して観察し実験する技術者科学者が出てくるのかもしれない・・・おそらく彼らは『失敗』にめげず、それを楽しむココロの余裕を持っているだろうな・・・そんなことに想いを馳せました。

 調べてみると、大阪市立科学館の方が『大阪市立科学館のサイエンスショーについて』という文章を公開されていました。なるほどなるほど、勉強になります。

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