『非破壊評価総合展』(19日~21日@東京ビッグサイト)で「航空産業と非破壊検査」
隔年で開催される『非破壊評価総合展』は今年で第8回目。7月19日(水)~21日(金)まで東京ビッグサイトで開かれます。来週です。
今年は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が協力して「航空産業と非破壊検査コーナー」が設けられて、「研究用に製作された先進ビジネスジェット機のコックピット模型や複合材の航空機胴体構造模型、CFRPの基となる炭素繊維なども展示いたします」とアナウンスされています。
航空産業と非破壊検査をテーマとしたセミナーも開催されます。JAXA関係者が3名(松嶋氏、武田氏、寺田氏)、日本航空宇宙工業会の高辻氏、三菱重工の樋口氏、本田技術研究所の長濱氏が登壇します。長濱氏の発表には私も一枚かんでいます。
HONDAは、自動車会社が自前でHONDA JETを開発したことが話題になりました。機体としては、エンジンを主翼の上に載せたユニークな設計が注目されて、数々の賞を受けています。
もう一つ、機体だけではなくエンジンを独自設計製作をしたことも話題となっています。本田宗一郎の近くで働いたことがある私の従兄によれば「ホンダが飛行機を作るとして、機体だけを作るということは選択肢としてありえないだろうな。ホンダというのはそういう会社だよ」といっていました。
HONDAは現在、機体の研究開発拠点、機体とエンジンの生産拠点を米国に置いています。しかし、エンジンの研究開発拠点だけは、埼玉県和光市の航空機エンジンR&Dセンターに置いています。私はこれはHONDAの戦略的な配置だとみています。
先や先の先をにらんだ様々な研究開発が行われているのだと推測します。今回は、そのひとつである耐熱合金の研究成果(の一端)が発表されます。
ジェットエンジン好きの非破壊検査技術者としては、この研究開発にかかわらせてもらっていて、大変ではあるのですが、幸せです。
非破壊評価総合展入場とセミナー聴講には事前登録が必要です。すでに満席になっているセッションもあるようです。
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