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やっちゃった日産が失ったもの

 「やっちゃえ日産」がやっちゃったようですね。NHKニュース『日産 国内全工場でずさん検査常態化 原因究明へ』。

 全社で行われており、いつからかも不明というのだから深刻です。

 非破壊検査もそうですが、検査行為というものは直接個別の製品に痕跡を残すわけではありません。極論を言えばやってもやらなくてもわからないわからないわけです。ただしコストはかかります。

  ですから目先しか考えないコストカッターから標的にされやすい部門です。今回のケースは、有資格者の配置をしなかった人件費の削減を会社の方針として行っていたということでしょう。

 こんなプレッシャーをかけられた現場は技術屋の誇りを捨てなければ、その仕事には就けません。

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 とはいえ、だからすぐに事故につながるような不良品が出回るということでないでしょう。

 ブランドに傷つき、売れ行き不振がしばらくはあるでしょう。でも人のうわさは75日、そのうちに忘れられていきます。

 しかしこのような不正サイクルがまかり通るその先に待っているものは明らかなのです。

 誇りを捨てた技術屋の作るもの・・・。わたしはここだと思います。日産が失ったものは大きいはずです。

 今回のケースでは内部告発者がいるはずです。コストカッターとそれに組する人たちは、この告発者を探し出し、報復をして排除にかかるはずです。内部告発者への攻撃を防ぎ保護する仕組みが有効に働くことを願ってやみません。

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コメント

日産の記憶が消えない間に神戸製鋼でも、検査に関するニュースがあり、悲しくなりました。NDIを仕事にしてる人たちをバカにしているように感じます。
もっと非破壊分野が頑張らないと^_^

投稿: kita404 | 2017年10月10日 (火) 22時57分

kita404 さん

神戸製鋼のニュースは衝撃でした。神戸製鋼よお前もか!という感じです。
技術競争に負けそうになった時にせこい経営者が上に立つという不運が重なったとき、検査工程というのは格好の標的にされやすいのだということを、検査技術者は肝に据えておかなければならないでしょう。そして現場の技術者も誇りを失ってしまったとき、その組織の命は尽きるということでしょう。

投稿: SUBAL | 2017年10月11日 (水) 02時28分

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