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国宝太刀『山鳥毛』を見学。上杉謙信が見たのはこの刃文か?

 9月17日、岡山県立博物館へ行って、「国宝 太刀 無銘一文字 山鳥毛」を見てきました。この刀は上杉謙信の愛刀で、太平洋戦争終戦後まで上杉家で代々保管されてきて、現在は岡山県在住の実業家の個人所有で、岡山県立博物館に預けられているものです。

 岡山県立博物館のポスター。 

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 岡山までは神戸から新幹線で約30分。県立博物館は、名園後楽園の隣にあります。入場料はシニア料金で120円、安い!ただし神戸から岡山までは新幹線代で1万円強、前泊のホテル代で約8000円。その他で3万円の費用をかけています。

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 「国宝 太刀 無銘一文字 山鳥毛」は華やかな刃文で有名です。

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 私はこの派手な刃文は、上杉謙信が見て愛したものと同じなのかという疑問をもっていました。岡山県立博物館には2時間半滞在し、そのうち1時間半はこの刀の前にいました。

 私は切先(鋒)を見て確信しました。 

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 切先には刀身にあるような派手な刃文はないように見えます。しかしよく見ると、うっすらと上品に刀身にあるような形の刃文があるのがわかりました。砥石だけで研いだ場合、この刃文では、刀身で見られるようなコントラストが大きくくっきり見えることはありません。

 切先で見られたような、光の加減でようやくかすかに見えるのが明治維新以前の刃文の見え方のはずです。

 「ああ、本物の刃文の見え方が切先のわずかな部分に残っていた」

 観察し終わった私の感想です。

 現在刀身に見られる派手な刃文のみえかたは、近年ひそかに(かつ広範に)行われているある技法が使われた可能性が高いと見ます。この間非破壊検査技術者として刃文を研究してきた成果をもって、この仮説の真偽を確かめてみたい。

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