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2019年3月

HondaJet 日本国内国内客向け機体が到着 ビジネスジェットの時代

 年度末でもあり、週明けには新元号が発表になることでもあり、平成が終わり、昭和がさらに遠くなる話が続いています。

 今日は新しく始まる、という話題。

 岡山航空がある岡山県岡南飛行場に、日本国内客向けHondaJetが到着したというニュースが流れてきました。

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 写真は岡山航空のHPより。

 淡いスカイブルーの綺麗な機体ですね。

 Hondaは日本国内での販売のための体制を整える一環として、昨年6月に岡山航空をHondaJetの HondaJet のディーラーサービスセンター(一般顧客向け整備会社)に選定しました。岡山航空は、日本航空・全日空・スカイマーク・Air Doなどのように定期運航はしていませんが、ビジネスジェットによるチャーター飛行で旅客や貨物を有償で輸送する航空運送事業者です。また同時に「他人の需要応じ、航空機を使用して有償で旅客又は貨物の運送以外の行為の請負を行う」航空機使用事業者でもあります。現在日本には、小型機やヘリコプターを使って航空機使用事業を営む会社が66社のがあります。その中には埼玉県桶川を拠点とする本田技研の系列になる本田航空もあります。

 そんな中で、なぜ岡山航空が選ばれたのか。私は、岡山航空のNDI(非破壊検査)技術顧問をしていますが、その経過を聞いているわけではありません。でも常識的には以下の点でしょうね。

  1. 岡南飛行場の滑走路が1200mあること。東京の調布飛行場や桶川飛行場も含めて多くの航空機使用事業者が使っている滑走路はその長さが800mです。800mではセスナ172やビーチクラフトは飛ばせても、ビジネスジェットの離発着には十分ではありません。
  2. 岡山航空は、セスナ社の指定整備工場としての認定を持っていること。
  3. 岡山航空は、セスナ社の指定非破壊検査業者としての認定を持っていること。
  4. 岡山航空は、セスナサイテーションをはじめとしたビジネスジェット機の取り扱いと整備実績を持っていること。

 多分1番と4番が大きいのだと思います。岡山航空は、ビジネスジェットの普及率が低い時代からこの領域に乗り出して、着実に実績を上げてきた日本唯一の会社だったのです。

 平成が終わり、ビジネスジェットの時代の幕が開く予感がします。

 私自身は2013年から岡山航空で非破壊検査の技術顧問をしています。その中でサイテーション(ビジネスジェット)の非破壊検査も多く手掛けてきました。詳細な非破壊検査マニュアルはありますが、その通りやっただけでは解決しない問題もいくつもありました。その都度、岡山航空のスタッフとともに現場で現物と検査結果を確認しながら、それをもとにメーカーのエンジニアリング部門に問い合わせディスカッションをして、解決してきました。

 実際に使用され始めて、運用中のHondaJetのメンテナンスに携わる日が来ることを楽しみにしています。

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東京都、航空機産業への参入支援事業 共同研究成果発表会

 昨日はゆりかもめに乗ってテレコムセンター駅近くの東京都産業技術研究センターへ行ってきました。

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航空機産業参入支援事業の一環として開催された「共同研究成果報告会」に出席するためです。約50名の出席で12件の発表がありました。非破壊検査に関する発表が興味深かったので2点質問しました。

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 顧問をしている鍛造会社名で登録していましたので正体はバレていないと思っていました。
 あとで聞くと、発表者は私の講習をうけたことがあるそうで、名簿から私が来ていることを知っていたとのことでした。他にも2名の方が私を知っていて挨拶に来られました。私は人の顔と名前を覚えるのが不得意で、言われてようやく思い出す羽目になりました。恥ずかしい。
悪いことはできないなぁ。

 都内のホテルが取れなくて関内横浜スタジアム近くのホテルに泊まって、これから北海道へ帰ります。

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『自然の中の黄金比』のHPが消える

Yahoo!ジオシティーズのサービスが今月末で終了します。私は『かたち*あそび』というタイトルのサイトを作って、主に対数螺旋と黄金比に関して情報発信をしていました。13年前ぐらいですかね。時の流れの中で消えていくものがあって良いと思います。ただ私にとって思い入れの深いサイトでした。特に『自然の中の黄金比』のページは、黄金比をめぐるバカ騒ぎにバケツの水をかける役割を果たしたと自負しています。


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残したいなと思いつつ良い方法が見つからないので、とりあえずPDFにしてUPしようとしましたが、ココログでPDFをUPすることはできなくなったようです。さあて・・・どうしよう🐱。


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旧日本石油室蘭製油所 石油製品製造の幕を閉じる

 室蘭は新日鉄室蘭(現在は新日鉄住金)と日本製鋼所に代表される鉄の街ですが、もう一つ日本石油室蘭製油所が経済を支えていました。昔日本石油と言っていた会社はENEOSと名前を変えてしまいました。室蘭製油所もJXエネルギー室蘭製造所と名前を変えていました。そのJXエネルギー室蘭製造所がこの3月いっぱいで石油製品の製造を止めるというニュースが流れてきました。


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 1980年代、石油製品の製造は盛んで、シャットダウン工事の時期には数千人の作業員が全道から集まり、朝は正門前の国道37号線は大渋滞になっていました。


 実は1982年に「非破壊検査技術者募集(見習い可)」の文字につられて入った会社で、安全教育等を行った3日間が過ぎて4日目に入った最初の現場が日本石油室蘭製油所でした。非破壊検査の仕事かと思ったら全く違って2万KLの灯油を作る過程の中間製品を貯めておくタンクの清掃作業でした。清掃と言っても最初の仕事は油と泥が入り混じったスラッジと呼ばれる沈殿物をトンボと呼ばれる原始的な木の道具でひたすらポンプの吸い口まで押していく作業でした。水蒸気で蒸し暑いだけでなく石油ガス匂いが立ち込める過酷な現場でした。


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『破壊工学基礎のきそ』出版10周年

歳月の流れは年々速くなってきています。日刊工業新聞社から刊行した『絵とき 破壊工学 基礎のきそ』が発刊から10年目を迎えました。

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 単行本の出版としては2冊目でした。

 破壊力学について応用理学的視点から論じられていることが多い中で、このき裂はどのように破壊に結びつくのか、破壊を事故と結びつけないように何をすべきか、そういう視点の本がほしくて、なければ自分で書いてみようと挑戦した本でした。

 私自身は大学の機械工学科を出たわけではありませんので、この領域は独学です。ですから「教わったことを書く」のではなく「這いつくばるようにして学んだことをまとめる」という執筆でした。肉体的にも精神的にも最もきつい執筆でした。

 10年前の出版の日にはある種の恐怖心がわいてきたのを覚えています。袋叩きにあって、ほとんど売れずに消え去ることもありうるかもしれないと思ったのです。たとえそうなっても後悔はしないだけのことはしきった自負も同時にありました。

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ドイツ 刃物博物館(その5) 西欧刀 鍛錬前のねじり(Twist)

 日本刀の特徴として鍛造の過程で折り返す折り返し鍛錬があります。西欧の刀でも鍛錬はされますが、日本刀のような折り返し鍛錬はないと聞きました。その代わり、断面が四角形の角棒材をねじってから鍛造をするのだとか。

  ドイツ刃物博物館の展示物の中にもねじって鍛造したことがわかる刃物がありました。

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こんな刃文もねじることでできているのかも。

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瞬間双方向 翻訳機 Easytalkの実力

 2月初めの欧州出張の際、『Easy talk(イージートーク) 世界164ヶ国対応 最速0.5秒 瞬間双方向 翻訳機』なるものを購入していきました。

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 米国への出張であれば、たとえ単独行動になっても何とかなります。「正しい英語を話そう」と思わなければ大丈夫。訊きたいこと伝えたいことをともかく伝える、知っている英単語を並べて身振り手振りで何とかなります。

 ところがドイツ語はヴォキャブラリーが決定的に不足しています。単独行動をしなければならない場面もありそうでしたから…。

 結構使えましたね。

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航空機と日本刀 北海道機械工業会 検査技術研究会で講義と講演

 明日(8日)札幌市教育文化会館(札幌市中央区北1条西13丁目)で13時から『第39回検査技術研究会』が開催されます。

 ここで、私は講義と講演を行うことになりました。

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 講義は『航空機産業の非破壊検査について』と題して、2017年から経済産業省の肝いりで新たに始まった航空宇宙産業向け非破壊検査技術者育成制度に関する解説を中心に、JSNDIが中心になって進めてきたJISに基づく非破壊検査と航空機産業における非破壊検査の共通点を相違点を浮き彫りにします。

 20年間勤務した航空専門学校を定年退職をしてすでに丸7年が経過しました。非破壊検査に関するコンサルティングを主にした自営業を営んできましたが、航空機関連の仕事が多くなってきています。メンテナンス、研究開発、製造現場、技術者育成、航空機産業への参入支援・・・とフィールドも多方面に及んでいます。

 視点を変えてみるといろいろな気づきが出てきます。

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