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ボーイング737-Max生産中止へ‼

「米航空機大手ボーイングは16日、2度の墜落事故を起こして運航停止中の最新鋭機「737MAX」の生産を来年1月から停止すると発表した」とのニュースが流れています。

 今月12日のニュースでは、『ボーイング工場内の「警戒すべき混乱状態」によって品質や安全性が損なわれたことと関連がある』というボーイング社のコメントが報じられていたいたけれど、「工場現場の混乱」が原因なら生産停止になどならないでしょう。重大な設計ミスがあり、大幅な設計変更をしなければならない事態であった、とみるのが妥当と思います。それで2機墜落している。英国のコメット機の墜落事故を想起させられます。

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 1951年史上初のジェット旅客機として運航を開始したデ・ハビランド コメットは、1952年から1953年にかけて相次いで3機墜落事故を起こしました。当時英国の首相チャーチルが「英国銀行の金庫が空になっても原因を解明せよ」と命じて行われた調査によって、与圧の繰り返しによる金属疲労が原因だとわかりました。その調査によって、それまで知られていなかった金属疲労のあるメカニズムがわかり、疲労試験の方法を大きく変えるきっかけになりました。その調査を横目で見ていたボーイング社は、フェイルセーフ設計という新しい考え方を編み出し、ボーイング707をつくりました。

 2018年10月29日、インドネシアのジャワ海でのライオン・エア610便墜落。2019年3月10日、エチオピアのアディスアベバ、ボレ国際空港でのエチオピア航空302便の墜落。いずれも離陸時の事故で、両機とも乗員乗客全員(合計346名)死亡しました。立て続けの墜落を受けての生産中止です。

 航空史に残る大きな出来事と言えるでしょう。

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