航空宇宙

American Airlines 383便事故 その4 疲労破壊の起点は内部の異常組織

 American Airlines 383便事故で壊れたHPT2段のタービンディスクは低サイクル疲労でした。

 疲労亀裂の起点となったのは、ボア部(中心の孔)付近の内部にあった異常組織であったと報告されています。

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American Airlines 383便事故 その3 低サイクル疲労破壊

 American Airlines 383便のエンジン(CF6-80C2:GE製)高圧タービンディスク第2段の破壊は、低サイクル疲労でした。

 タービンは当たり前ですがエンジン稼働時に高速に回転します。回転するとディスク自身に生ずる遠心力によって応力が発生します。起動ー停止を1サイクルとした疲労亀裂の進展が起き、破壊に至ることがあります。これが低サイクル疲労です。

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Fatigue

"NTSB  MATERIALS LABORATORY FACTUAL REPORT Report No. 17-034" より

 中心の孔(ボア部といいます)近くが、最も高い応力になります。今回はボア部表面下の異常組織が起点となりました。

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『非破壊評価総合展』(19日~21日@東京ビッグサイト)で「航空産業と非破壊検査」

 隔年で開催される『非破壊評価総合展』は今年で第8回目。7月19日(水)~21日(金)まで東京ビッグサイトで開かれます。来週です。

 今年は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が協力して「航空産業と非破壊検査コーナー」が設けられて、「研究用に製作された先進ビジネスジェット機のコックピット模型や複合材の航空機胴体構造模型、CFRPの基となる炭素繊維なども展示いたします」とアナウンスされています。

 航空産業と非破壊検査をテーマとしたセミナーも開催されます。JAXA関係者が3名(松嶋氏、武田氏、寺田氏)、日本航空宇宙工業会の高辻氏、三菱重工の樋口氏、本田技術研究所の長濱氏が登壇します。長濱氏の発表には私も一枚かんでいます。

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American Airlines 383便事故 その2 タービンディスクの破壊

 American Airlines 383便の事故は、ボーイング767型機に搭載されていたターボファンエンジン(CF6-80C2:GE製)の高圧タービンディスクが疲労破壊した事故でした。

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 FAA NTSB事故報告書(DCA17FA021)より

 CF680C2はポピュラーなエンジンで、私が航空専門学校の教員時代に教材としてCGを作ったエンジンでした。

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Modulardesign

 中のローターが見えるようにカットモデルにしたCGです。ターボファンエンジンは前方から取り込んだエンジンをコンプレッサ(圧縮機)で高圧にして、そこに燃料を投入して燃焼させて後方に噴流(ジェット)を噴射させます。この噴流のエネルギの一部をタービンで回収して、圧縮機を回す動力とするとともに、再前方のファンと呼ばれる大きな羽根を回します。

 ローターと呼ばれる回転体は、ロープレッシャーモジュールと

Fanmodule

 ハイプレッシャーモジュールの

Hpmodule

 2塾になって回転しています。ロープレッシャーモジュールとハイプレッシャーモジュールでは回転数が異なり、ハイプレッシャーモジュールでは1分間に7~8000回転もします。

 圧縮機もタービンもブレードと呼ばれる羽根が回転の土台となる円盤状のディスクに取り付けられて回転しています。

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American Airlines 383便事故 その1 事故報告書公開

 American Airlines 383便事故についてブログ記事を書いた翌々日(7月5日)、この事故の報告書が米国で公開されました(こちら)。事故が起きた翌日シカゴのオヘア空港に行っています。ま、偶然だろうけれど…。

 総ページ数563頁の報告書です。もちろんまだ全部は読めていません。私が関心がある領域でいえば概要はこんなところです。

  1. 2016年10月28日米国シカゴ オヘア国際空港で発生
  2. 機体はBoeing B767-300
  3. 離陸途中でエンジンが破壊 火災に至る
  4. 高圧タービン2段目のディスクが疲労破壊
  5. エンジンはCF6- 80C2B6
  6. 材質はInconel718
  7. 疲労破壊の起点となったのは(介在物ではなくて)Discrete Dirty White Spot ( DDWS)と呼ばれる異常組織
  8. 低サイクル疲労で始まって7000サイクル程度で破壊している
  9. 内部を起点としているため、メンテナンスで実施されれる非破壊検査(FPIやECI)では検出は難しい

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 写真はNTSBの事故報告書(NTSB ID No.: DCA17FA021)より引用。

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航空機エンジン部品加工トライアル公募開始

 三菱重工航空エンジン㈱と川崎重工(株)がバックアップし、名古屋商工会議所 産業振興部が主催する『航空機エンジン部品加工トライアル』の公募が開始されたとの情報が流れてきました。

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 お国もバックアップしているようです。

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American Airlines Flight 383 Catches Fire At Chicago OHare Airport

 昨年10月28日、米国シカゴオヘア空港で起きた、エンジンの破壊・火災事故について調べていたら、YOUTUBEに乗客が撮影したと思われる生々しい映像がアップされていました。

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 この事故、私がオヘア空港へ行くために成田空港へ向けて新千歳空港を飛び立ったのが29日でしたから、時差の関係でいえば、ちょうどそのころ起きていたことになります。

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『非破壊評価総合展』で航空産業非破壊検査セミナー

 7月19日(水)~21日(金)に東京ビッグサイト東ホールでメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2017『第8回非破壊評価総合展』が開催されます。『非破壊検査総合展』は隔年で開催されます。前回2015年には、ちょうど首都圏での出張仕事があったこともあり行ってみました(ブログ記事)。今回は3日間フル参加する予定です。

 毎回セミナーを開催していますが、今年のテーマは「航空産業と非破壊検査」です。興味深いテーマが並んでいます。私が良く存じ上げている方の講演もあります。

 実はプログラム3日目には私の名前も出ています。

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『トコトンやさしい航空工学』『破壊工学基礎のきそ』同時増刷‼

 日刊工業新聞社から連絡が来て、『トコトンやさしい航空工学の本』と『絵とき 破壊工学 基礎のきそ』が増刷となるとのことです。 

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 『航空工学』が6刷り目、『破壊工学』が8刷り目です。

 CiNii(国立情報学研究所)のサイトで検索すると、『航空工学』は全国69、『破壊工学』は109の大学図書館に、収蔵されていると出てきます。

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サンセットクルーズと黄金色の水面

 年中飛び歩いているノマドな生活を送っている私ですが、GWは大人しく自宅でデスクワークです。4月19日からの3泊4日の大阪の旅は、いろいろと楽しめた旅でした。帰りは関空16時30分発のPeachでした。

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 LCCを使うことも多いので、ボーディングブリッジではなく、タラップで搭乗することにも慣れました。ローアングルの機体は、好きですね。

 時刻から言って、サンセットクルーズになりました。

 飛び立つと、まず、瀬戸内海が黄金色に輝き、その中に神戸空港と瀬戸大橋がシルエットとして浮かびました。

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