文化・芸術

室町時代の日本刀にも酸研ぎ?

 公然の秘密として日本刀の研ぎの過程で硝酸を使うことが行われており、「現代の差し込み研ぎ」とい名前で呼ばれているそうです(FBでの議論を参照ください)。硝酸を使うとハイコントラストな刃文を浮かび上がらすことができます。

 砥石を使う研ぎでは、光線の当て方を工夫してようやく見える淡いコントラストの刃文になります。しかし現在日本刀を展示してある博物館に行くと、光の当て方を工夫しなくてもくっきりとしたハイコントラストな刃文の刀に出会うことがあります。これらは、硝酸を使う「現代の差し込み研ぎ」の可能性が高いようです。私が、先日このブログで紹介した両国にある刀剣博物館で撮影した刀について、硝酸を使うこともあるプロの研ぎ師の方が「酸を用いた研ぎだと思います。」と看破しています。この写真です。

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 次の写真は、別の機会にやはり刀剣博物館で撮影した別の刀の写真です。

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 展示の仕方が異なりますので、刃が上か下かの違いはありますが、刃、刃文(匂口)、地金の濃淡、そのコントラストはほとんど変わりないと思いませんか?この写真はいずれも私のiPadで撮影したもので、特別の照明は使っていません。また撮影後トリミングはしましたが、そのほかの画像処理は一切していません。下の写真は現代刀ではありません。

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週刊日本刀への疑問 特殊撮影とは何をやっているのか?

 週刊日本刀の最大のウリである等身大の刃文をコントラスト高く写した特殊撮影と銘打った写真、4号までの写真を見て何をやっているかおおよそ想像がつきました。前の記事で説明した匂(におい)を強調した撮影法です。匂は冶金学的にはセメンタイトとフェライトで構成されるパーライトであり、砥石による研磨によって刃や地金に比べて微細な凹凸ができることが私たちの研究の結果明らかになっています。この表面の微妙な滑らかさの違いが光の反射の違いを生み出し、刃文として人間の目に見えてきます。

 刃文を鑑賞するには独特の方法が取られます。その方法は週刊日本刀の創刊号でも解説されています。

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  この鑑賞方法で沸と匂がどのように見えるかを解説しましょう。まず表面に滑らかなところと粗いところが混在していると、照明光と視線の方向の違いで明暗が反転します。

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 視線が面に対して直交する場合、照明が斜めのであれば、表面が粗いほうが明るく見えます。逆に照明光も視線と同じ(同軸落射照明といいます)であれば、滑らかな方が明るく見えます。これは刀の刃文を写真撮影したり顕微鏡で観察したりするとわかることです。

 上の刀の鑑賞法は、表面の粗さによって異なる正反射と散乱反射の違いによる明暗の変化を正反射の入射角を変化させてみているのです。

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元町駅前のビルにあった復興の女神像

 このところ何かと神戸にご縁があります。今年1回目の出張も神戸でした。元町駅前のホテルに泊まりました。

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 近くのローソンに買い物に行ったとき、ビルのロビーにブロンズ像があり、なんとなく気になりましたので、入って見ました。

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 プレートを見ると…

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龍安寺の龍

 神社仏閣には龍の絵や彫刻をよく見かけます。龍安寺はその名に龍がつきますからあって当然。ただし普通の観光順路では見ることができません。

 石庭の背後にある広い和室、方丈と呼ばれています。

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 覗くことはできるのですが、立ち入り禁止の看板が出ていて竹棒が渡してあります。この方丈は襖で3つに仕切ることができます。通常は襖は開けてあるのですが、これを閉めると真ん中の部屋の左右に龍の襖絵が現れます。

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