科学技術

日本刀の非破壊検査その1 X線CTによる断面撮影

 日本非破壊検査協会(JSNDI)の機関誌9月号が届きました。

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 Tea timeというコーナーに『日本刀の非破壊検査その1 X線CTによる断面撮影ときず』と題して投稿しました。すべてをここにアップするわけにはいきませんので、さわりだけ。

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追悼 浦靖則さん

 30日の新聞を見ていて、おくややみ欄に1980年代に出光エンジニアリングの共備事務所所長であった浦靖則さんの訃報を知り、お通夜へ行ってきました。50人弱の人が集まっていました。その中には、1980年代に、苫小牧の石油備蓄基地や出光の製油所あたりで一緒に仕事をした懐かしい顔もありました。

 第2次オイルショックの時に失業をして、職を求めて苫小牧市にやってきてからの約10年間は、主に石油の製油所・油槽所・備蓄基地で働いていました。出光エンジは仕事を発注してくれるお得意さんのひとつでした。まぁいろいろな人がいて元請け下請けの関係で、人知れず舌を噛み握りこぶしを握ったこともありました。浦さんは違いましたね。一人の人間としてエンジニアとしていろいろなことを教えてもらいながら一緒に問題解決に奮闘した記憶がよみがえります。苫小牧市で出会った忘れられない人の一人です。

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 特に、当時国策で出来たばかりの石油備蓄基地、5年に一度の法定点検のためのタンク開放工事の実務を当時40歳そこそこであった浦さんが担い、私が勤めていた会社も協力会社(下請け)のひとつとして参加していました。民間備蓄(共備)のT8を在来工法で実施しましたが、これが大失敗。そのリカバリーを文字通り死に物狂いで行いました。その真っ最中にTVでJALジャンボ機御巣鷹山墜落事故が報じられていました。そしてそのあとのCOW(Crude Oil Washing 共油洗浄)工法の採用。生涯の中でも忘れられない体験です。当時の同僚と同じように、浦さんも共にに奮闘した”仲間”という感じがします。

 直径82m、高さ10m、11万4千kLの原油を備蓄するタンクが、88基。GooglMapで見下ろすと点のようですが、ひとつひとつが巨大です。中でもT8・T3・T14は忘れられません。

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週刊日本刀の迷走と刃文をめぐるネット上の議論

 猛暑の中の東京大阪への出張から7日(水)に帰ってきました。そのダメージからなかなか抜け出せないでいましたが、どうやら良いようです。やはり歳のせいですか、回復が遅くなっています。

 この間に出ていた週刊日本刀の9号と10号を購入していました。

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 100号まで刊行されるそうですが、この10号までの迷走は目を覆うばかりです。創刊号が発売されるときにプロモーションビデオまで作って宣伝されていた『化粧研ぎによって隠されていた刃文をはっきりと浮かび上がらせる』とされた『特殊撮影』は4号で終わってしまいました。4号までの撮影をした池田長正氏は「もうやらない」といっています。公益財団法人 日本刀文化振興協会の特別研究員という肩書の女性が説明するプロモーションビデオは、私の目から見てもでたらめでした。徳川美術館所蔵の村正の刃文を「化粧研ぎのイメージ」と紹介し、特殊撮影によるハイコントラストの刃文像を「作られた当時の」「本来の刃文」と紹介し「これを見るとタイムスリップできる」とまで言っていました。プロモーションビデオはすでに削除されています。

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 出版社の側からの説明は、10号までの時点で全くありません。これで定期購読を勧誘していたわけですから、説明責任はあるでしょう。不誠実です。他の記事もどこまで責任もって書いているのか疑わしいです。

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日本刀の研ぎの過程で硝酸を使うことは公然の秘密として広く行われている

 お笑いの専門集団である吉本興業に、世間常識では考えられないような慣習がまかり通ってきたことが最近明らかになってきています。

 刀剣界の専門集団である日刀保や刀文協にも何それといった慣習がまかり通っているようです。刀の研ぎの過程で硝酸を使ってエッチングをするということが広く行われているようです。しかしそのことは公然の秘密として外部には言わない。それが当然であるという空気があるようです。

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週刊日本刀 刃文の特殊撮影は4号で打ち切り⁉

 定期購読を申し込まなくてよかったのかな?大々的に宣伝していた刃文の特殊撮影は、どうやら4号で打ち切りのようです。

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 こちらのFace Bookで撮影者自らが表明しています。

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 あの『特殊撮影』は池田氏の特許とのことですから、ここまで書いている以上再登場は無いのでしょう。同じFaseBookのコメント欄に池田氏と同じ公益財団法人日本刀文化振興協会役員であり友人という泉 公士朗氏が 池田氏の言として「4号まででやめる」を紹介しています。

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週刊日本刀 7号友成も化粧研ぎなのに特殊撮影無!

 週刊日本刀第7号を購入してきました。等身大の刀身写真は友成です。

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ただこの写真、「刃文もはっきりと浮かび上がらせる!」をうたいにした『特殊撮影』ではありません。特殊撮影は創刊号から4号までで、5~7号までは普通の写真です。4号で打ち切りですか?

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週刊日本刀第1号の村正は化粧研ぎではなかった

 週刊日本刀の最大のウリである刃文の『特殊撮影』について疑問点をいくつかの記事にしてきました。そのひとつがほぼ解決しました。それは週刊日本刀創刊号に掲載された徳川美術館所蔵の村正の研ぎは化粧研ぎではないだろうという疑問です。

 私と一緒に共同研究している欧州在住の日本刀研究者の方がFace Bookに以下の書き込みをしました。

 「この週間日本刀の目玉は『特殊撮影された五つ折の原寸大刀身画像』ですが、初回の村正を『化粧研ぎ』とし、研ぎによって見え難かった刃文を特殊撮影で捉えた画期的な画像、と紹介されている事に大きな違和感を感じます。この村正は徳川博物館の所蔵品ということですが、この博物館は、所蔵刀の新規研魔はしない方針で、江戸時代の名人によって研がれた名刀が数多く現存する事でも有名です。この村正も古い時代に研がれた差込み研ぎではないでしょうか?」

 これに対して、週刊日本刀で『特殊撮影』を担当している池田長正氏が書き込みをしました。池田氏は、著名な研ぎ師であり、公益財団法人日本刀文化振興協会評議員でありNHK文化センター講師でもある方とのことです。この方のコメントです。

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 同じFace Bookの別なコーナーにはこんな書き込みをしています。

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 ええっ!ほんとですかという感じです。私は心配になりました。

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週刊日本刀への疑問 明らかな化粧研ぎの来国俊はなぜ『特殊撮影』をしないのか?

 週刊日本刀第6号を買ってきました。この号の等身大写真の刀は来国俊です。この刀は週刊日本刀のウリである『特殊撮影』をしていません。『特殊撮影』されているのは、1号から4号までで、そこには同じ側(銘のある側)の2枚写真のうち下側の写真近くに「特殊な撮影法で刃文を浮かび上がらせた刀身写真」という説明がついています。5号と6号では、2枚の写真が並んでいますが、銘のある側と無い側(裏表)の写真であり、「特殊な撮影法で…」との説明書きはありません。『特殊撮影』をしていないということでしょう。

 私が疑問に思うのは、6号の来国俊が明らかな化粧研ぎであるにもかかわらず、なぜ『特殊撮影』をしないのかということです。下の写真を見れば日本刀の刃文に関心がある方であれば、化粧研ぎであることは疑問の余地はないでしょう。

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週刊日本刀への疑問 特殊撮影でなくても刃文が明瞭に目視できる日本刀が存在する

 週刊日本刀の大きなセールスポイントは「博物館などに行ってガラス越しに見たり、普通に写真を撮ったのでは見ることのできない刃文の姿を特殊撮影で明瞭に見えるようにして五つ折の等身大の写真にして提供する」ということでした。これはこれまでにない画期的な試みでしょう。

 ただ、

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 こちらの記事で紹介したように、プロモーションビデオの中で、化粧研ぎとは考えにくい徳川美術館蔵の村正の写真を示して「化粧研ぎされたイメージ(通常の見え方)」と紹介してみたり、刃文のコントラストを上げた「特殊撮影」の方を示して「作刀された当時のイメージに近い」と紹介するのは何を指して何を根拠にしているのか大いなる疑問がわきます。まして、「特殊撮影写真を見ると作刀された当時にタイムトリップできる」に至ってはばかげているとしか言いようがなく、週刊日本刀の取り組みの品位を大きく落としているといわざるを得ません。

 実は、最近日本刀を展示している博物館へ行くと週刊日本刀が「特殊撮影」としている刃文の見え方と似たようなコントラストの刃文が普通に肉眼で見える刀を見る機会が増えています。その例を紹介します。

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特殊試験片製作・加工に特化した町工場

 昨日東京都大田区大森にある町工場を訪問してきました。大和鋼機株式会社です。細い路地を入っていって小学校の隣にあるこれぞ町工場という感じの会社です。

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 主に鍛造品の引張試験片・シャルピー衝撃試験片などの材料試験片を作ることに特化した会社です。

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 工場の中に入ると大きなバンドソー、マザックのNC工作機械、汎用旋盤、フライス盤などの工作機械の周りに大小さまざまな材料と、色の異なるキリコが飛び散っていました。

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