科学技術

American Airlines 383便事故 その4 疲労破壊の起点は内部の異常組織

 American Airlines 383便事故で壊れたHPT2段のタービンディスクは低サイクル疲労でした。

 疲労亀裂の起点となったのは、ボア部(中心の孔)付近の内部にあった異常組織であったと報告されています。

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American Airlines 383便事故 その3 低サイクル疲労破壊

 American Airlines 383便のエンジン(CF6-80C2:GE製)高圧タービンディスク第2段の破壊は、低サイクル疲労でした。

 タービンは当たり前ですがエンジン稼働時に高速に回転します。回転するとディスク自身に生ずる遠心力によって応力が発生します。起動ー停止を1サイクルとした疲労亀裂の進展が起き、破壊に至ることがあります。これが低サイクル疲労です。

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"NTSB  MATERIALS LABORATORY FACTUAL REPORT Report No. 17-034" より

 中心の孔(ボア部といいます)近くが、最も高い応力になります。今回はボア部表面下の異常組織が起点となりました。

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技術(者)は繋がる 2

 昨晩、道頓堀でK社のN氏とうどんすきを食べながら、4時間語り合いました。

 N氏は会社の開発部門に所属をして、年間の売り上げが数十億円に達する製品の開発に成功して、その製品の特性のさらなる向上に取り組んでおられるとのことでした。

 数十億円という金額は、中小企業を渡り歩いてきた私にとっては雲の上に霞む超高層ビルを仰ぎ見るような感じです。

 私の『破壊工学きその基礎』(日刊工業新聞)を読んだということで、連絡をいただきこの日会うことになりました。

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Prince Rupert's Dropの破壊

 久しぶりにYOUTUBEの動画に見入ってしまいました。

 オランダの涙(英語名Prince Rupert's Drop)と呼ばれる、溶融させたガラスを水の中に落として作ったものを、ガンで撃ち破壊する動画です。溶融ガラスを急冷させることによって表面に強い圧縮残留応力が生じて強化ガラスになることは、よく知られた現象です。強化ガラスの仕組みは、拙書『破壊の科学』(日刊工業新聞社)でも解説しました。

 質量の異なるいくつかの銃弾をPrince Rupert's Dropに当てて、その破壊の様子を超高速度カメラで撮影しています。

 『木っ端微塵』という言葉そのまま、という感じです。仕事柄ものが壊れる現象とその仕組みについては関心をもって調べてきました。勉強になります。

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『トコトンやさしい航空工学』『破壊工学基礎のきそ』同時増刷‼

 日刊工業新聞社から連絡が来て、『トコトンやさしい航空工学の本』と『絵とき 破壊工学 基礎のきそ』が増刷となるとのことです。 

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 『航空工学』が6刷り目、『破壊工学』が8刷り目です。

 CiNii(国立情報学研究所)のサイトで検索すると、『航空工学』は全国69、『破壊工学』は109の大学図書館に、収蔵されていると出てきます。

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率直な意見交換

 このところ週末を北海道で過ごし、ウィークデイに大阪や東京へ出かけて仕事をすることが続いています。今週は月曜日(22日)に上京して、3か所で仕事をしてきました。

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 最初は浜松町にあるこの会社。ご縁ができて、今後ここ関連のお仕事をするかも知れません。

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飛翔する恐竜? ジェラシックパーク北海道

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 これなんだと思います?ほとんど、飛翔する生物の骨格でしょう。

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エキスポランド ジェットコースター事故から10年

 2007年5月5日、大阪吹田市にあったエキスポランドでのジェットコースターで、台車の軸ネジ部が破損して脱輪し、当時19歳の女性が死亡する事故がありました。あれから明日で10年です。この事故に関しては、JISの定めで年に1回非破壊検査を含む点検を行う定めになっていたこともあり、その後の事故原因調査のなりゆきと、対策について重大な関心をもって追ってきました。

 部材の金属疲労破壊による死亡事故という重大事故ですから、徹底した科学技術的な調査が行われ、技術史に残る技術的教訓化がなされるものと期待しました。しかしながら、10年の歳月を経過して、率直に思うのは、この件は事故という失敗事例であるだけではなく、事後の教訓化というプロセスにおいても失敗した二重の意味での失敗事例ではないか、ということです。

 結局のところ、エキスポランドは同年12月に閉園となり、2009年に倒産になりました。担当者の刑事責任が問われ、有効な信頼回復ができなかった運営会社が倒産するという「社会的制裁」で終わってしまった感があります。残念です。

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サイエンスショーと失敗を楽しむココロ@大阪市立科学館

 大阪市立科学館に立ち寄ったときに、『動く?動かない?チカラの実験!』と題したサイエンスショーをやっていました。最初に達磨落としが登場する慣性の法則に関する実験展示でした。

 実験ネタとしては、知らないものはありませんでしたが、その構成というか展開は面白いというか、よく練られていると感じました。

 最初は、やや引き気味だった子供たちも次第に乗ってきて、最後は大盛り上がりでした。上手いなぁーと思いましたね。

 盛り上がるきっかけとなったのが、ある実験の失敗でした。私が見ていても、これは難しいなぁ・・・と思う実験でした。案の定失敗。

 「よおし、今度こそ成功するぞ」と言って、数回トライをしましたが、うまくいきません。

 「今日は調子が悪いなぁ、練習したんだけれどなぁ・・」と演者が頭を搔きます。「何がダメなのかなぁ」と問いかけると、私の隣で最初はつまらなそうな顔をしていた、多分小学生の男の子がすかさず「もとっ速く!!」と大きな声をあげました。「正解、そうだよね、う~ん、難しい」

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 この後、この男の子を含めて実験に盛んに声を出すようになりました。

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大阪市立科学館

 22日に大阪散歩で見つけた「大阪市立科学館」に行ってきました。

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 目的はプラネタリウム。

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 結構大きなドームで、ひと時星空の散歩を楽しみました。

 この科学館全体で感じたことですが、どこか笑いがあります。上映開始前に、諸注意とこのプラネタリウムの設備説明が映し出されます。その中で、「椅子はフランス製で、よく眠れます」・・・。まぁ、いるんだよな、いびきかいて寝ているオヤジが・・・。

 実はわたしも、途中意識が途切れています。星空の中で目が覚めて、とても心地よかったです。

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