非破壊検査

超音波探傷の試験片を作る昭和製作所と透明なSTB A1

 先日東京都大田区大森にある材料試験片の制作加工に特化した大和鋼機株式会社を訪問したことを書きました。あとでMAPを見ていたら、すぐそば(200m)にところに昭和製作所があることに気が付きました。昭和製作所は材料試験片も作りますが、超音波探傷用の標準試験片や対比試験片を作るのが得意な会社です。

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 超音波探傷をやっている人ならたいてい名前ぐらいは知っているはずです。私は、航空専門学校を定年退職した後の方が関係が深くなっています。

 航空専門学校勤務時代に一度会社を訪問しています。おそらく20年近く前だったと思います。その時のことで今でも鮮明に印象に残っていることが2つあります。そのひとつは、技術者の方のお名前です。記憶力が悪いのは天下一品の私にしては奇跡に近いことです。もう一つは応接間に飾ってあった透明なSTB-A1です。

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週刊日本刀への疑問 特殊撮影でなくても刃文が明瞭に目視できる日本刀が存在する

 週刊日本刀の大きなセールスポイントは「博物館などに行ってガラス越しに見たり、普通に写真を撮ったのでは見ることのできない刃文の姿を特殊撮影で明瞭に見えるようにして五つ折の等身大の写真にして提供する」ということでした。これはこれまでにない画期的な試みでしょう。

 ただ、

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 こちらの記事で紹介したように、プロモーションビデオの中で、化粧研ぎとは考えにくい徳川美術館蔵の村正の写真を示して「化粧研ぎされたイメージ(通常の見え方)」と紹介してみたり、刃文のコントラストを上げた「特殊撮影」の方を示して「作刀された当時のイメージに近い」と紹介するのは何を指して何を根拠にしているのか大いなる疑問がわきます。まして、「特殊撮影写真を見ると作刀された当時にタイムトリップできる」に至ってはばかげているとしか言いようがなく、週刊日本刀の取り組みの品位を大きく落としているといわざるを得ません。

 実は、最近日本刀を展示している博物館へ行くと週刊日本刀が「特殊撮影」としている刃文の見え方と似たようなコントラストの刃文が普通に肉眼で見える刀を見る機会が増えています。その例を紹介します。

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日本製鋼所訪問と教え子たち

 日本の工業界にも次第に航空機産業が定着しつつあるように思えます。大企業から中小企業まで、持てる技術力を航空機分野につなげることができないかと模索し現実的な歩みを始めているところが出てきています。室蘭の日本製鋼所もそのひとつです。Img_5994

 13日、内部を見学させていただきました。

 日本製鋼所には非破壊検査専門子会社として日鋼検査サービスがあります。

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室蘭と航空機事業

 13日(木)に室蘭へ行ってきました。

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イタンキ浜です。

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砂地で強い風も吹くであろう環境下で背の低い朝顔のような花が咲いていました。浜昼顔ですね。群生していてなかなか綺麗でした。

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訪問したのは日本製鋼所(JSW)です。正門までくると、重く低い鍛造の槌音が響いてきます。

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超音波探傷訓練の現場で再会

 17日から東京亀戸で超音波探傷の実技講習会で指導員の仕事をしています。17日会場へ行ったら比較的広い会場に受講者がほぼ満席になっていました。


 会場を一回りしていると、笑顔で挨拶をしてくる人がいます。航空専門学校の教え子です。名前はすぐには出てこなかったけれど、顔は覚えています。


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M重工に就職したK君でした。懐かしかったので、講習終了後近くのもんじゃ焼きの店で懇親。


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20年近くたっていますから、すっかりおやじ顔になっていますが、学生時代の面影は残っています。


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函館旅行

 4月の20日~22日にかけて2泊3日の函館旅行をしてきました。最初のお宿は湯の川温泉啄木亭。

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元阪大の廣瀬先生を囲む仲間たちの旅行です。阪大の研究室で学んだ人たちですが、私は阪大へ入っていません。大阪万博が開かれた千里丘陵までは行きましたけどね(笑)。

廣瀬先生は、私の超音波探傷の師匠(勝手に私が決めているだけですが)です。日本航空専門学校に勤務していた時代に知り合いになり、たくさんのことを教えていただきました。私が作った形状反射能率のソフトウエアは、廣瀬先生が中心となって確立された理論の普及を目指したものです。

この旅行は原則夫婦で参加することになっています。わたしもつれあい殿との久しぶりの旅行になりました。

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平成最後の出張

 24日(水)朝7時10分に家を出て新千歳空港9時発神戸行きAIRDO118便で神戸に飛び、26日(金)羽田空港20時40分発新千歳空港行きに乗り、我が家に着いたのが23時10分、兵庫県神戸市・埼玉県和光市・ 栃木県足利市を巡ったのが私の平成最後の出張でした。

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途中で鉄人28号に挨拶をしてきました。

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具体的な場所でここに書けるのは兵庫県立工業技術センターだけ。用件は『航空機産業プラットホームセミナー』への出席でした。

NANDTB-Japan(日本航空宇宙非破壊試験委員会)委員長の基調報告、航空機産業参入を目指している企業からの報告等、期待していた以上に勉強になり刺激になりました。 

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JSNDI 仕様デジタル超音波探傷器 R タイプ改修

 本日は私の68歳の誕生日です。今年成し遂げる仕事のひとつを追加しました。

 プログラマーとしてのお仕事です。日本非破壊検査協会(JSNDI)は、JSNDI 仕様デジタル超音波探傷器のRタイプを一部改変することを公表しました。それに伴って、『超音波探傷入門(パソコンによる実技演習)DL版「デジタル超音波探傷器」編』についてくるソフトウエアの改変をします。

 このソフトウエア(YOUTUBE)は、私にとってはライフワークのひとつになっています。

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中小企業の航空機産業への参入の試みと非破壊検査技術者の養成

 昨日私が顧問をしている企業に、経済産業省のお役人の訪問がありました。外郭団体も含めて4名の方がお見えになりました。

 内容は、航空機産業への参入を目指しているこの企業の取り組みの現状(特に非破壊検査に関する認証を取得するための取り組み)のヒアリングと、経済産業省として取り組んでいるマッチング事業の紹介などでした。

 従業員数100名程度の中小企業にわざわざ先方から出向いてくるということに私はまず驚きました。

 実は2016年の秋にほぼ同じテーマで経済産業省に呼び出されたことがあります(ブログ記事)。この時に「国として航空機関連の非破壊検査技術者養成に何をすべきかご意見をお聞かせください」と問いかけられました。

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IHI 航空機エンジンの整備・検査で不正

 残念なニュースが流れています。

 共同通信『国交省、IHIに業務改善命令民間航空機のエンジン整備不正で

 IHIよおまえもか!という感じがします。この件に関しては、こちらの記事『IHIの不適切検査、背景は検査現場の「余裕のなさ」か 』(MONOist)のが良く取材をしていると思います。

 会社はこの件の発生要因として、

  1. 航空エンジン整備の検査記録の公的重要性に関する意識の乏しさ
  2. 検査職場という品質保証上重要な職場に対するマネージメント層の関与不足
  3. 資格が必要な業務を伴う検査職場における実地教育(OJT)制度の不明瞭さ

 を挙げているようです。小手先の『改善』では済まない問題をはらんでいますね。

 航空機エンジンの検査という仕事は、私にとっては他人事とすることができない問題です。IHIの見解で特に「検査職場という品質保証上重要な職場に対するマネージメント層の関与不足」という認識は、これではいかんという感じがします。

 この言い方は、「現場は得てして検査不正に走りがちであるからマネジメント層が適切に関与することで不正を防ぐ」という認識なのでしょう。そうなんですかね?

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